前々回の出撃でM101を撮影した際、ASI Airの
ライブスタックが 30秒露光でもスタックできていて
驚きましたが、 スタックするファイルを保存するのを
うっかり忘れてしまいました・・・。
ということで、
今回ライブスタックと、選別スタック の比較をやってみました。
まずライブスタックから
ライブスタックで30秒×90枚(45分撮影)し、スタック後、レベル調整
のみ実施した画像が以下になります。
M101 ライブスタック 30sec × 90枚 (45分)

画面左と下は視野のズレでスタックされない部分がありますが、
M101そのものはきちんとスタックされていますし星も点になっています。
これがよくわからないのですが・・・、
直近のレデューサーを付けた撮影だと10秒露光だと8割から9割は星が
点になりますが、15秒露光だと点になるのは半分くらいです。
ましてや30秒だとほとんど点にはならないのですが、
何故かスタックエラーも出ず、星も点のままスタックされていきます。
30秒露光をそのまま重ねるのではなく、途中でブレ補正みたいな
ことをしているんでしょうか・・・?まったく謎です。
と言っても分析できるわけではないので次に行きます。
次に選別スタックです
10秒×360枚撮影したものから270枚選別してスタックして
同じ45分露光にしました。
M101 選別スタック 10sec × 270枚 (45分)

はい、もうこの時点でこっちの方が良いことがわかります。
拡大すると星もこっちの方が全然変形していないですし、銀河の細かい
ディテールも良く写ってます。
ということでそれぞれを画像処理してみました。
まずライブスタック
M101 ライブスタック 30sec × 90枚 (45分)画像処理後

構造もわかりにくいです。
次に選別スタック
M101 選別スタック 10sec × 270枚 (45分)画像処理後
クリックするとFlickrに飛びます
えー、ブログ上の画像だとあまり違いが判りませんね・・・。
元ファイルだと結構違うのですが・・・(-_-;)。
ということで拡大してみます。
M101 ライブスタック 拡大

M101選別スタック拡大
クリックするとFlickrに飛びます
拡大するとなんとか違いががわかりますでしょうか?
ということで、ライブスタックと選別スタックではやはり選別スタック
の方が良いようです。ただし、ライブスタックの方は30秒露光なので、DOBの追尾精度からすると解像度が落ちて当然のような気もします。
本来はライブスタック10秒との比較が必要だったかもしれません。
30秒露光ができたのでスゴイ!!!と盛り上がってそのままスタック
してました。
とは言え、今回撮影したM106、104、101の
銀河センチュリーシリーズの結果から見ても、
今後も基本は選別スタックで行きたいと思います。