祇園暴走、てんかん無関係か パニック状態、脳障害の疑い
産経新聞 9月17日(月)7時55分配信
京都・祇園で今年4月、軽ワゴン車に歩行者がはねられ7人が死亡した暴走事故で、会社員の藤崎晋吾容疑者(30)=死亡=について京都府警が、過去の事故で脳に損傷を受け、感情や行動が制御できなくなる高次脳機能障害を負い、暴走事故時はパニックに陥っていた可能性が高いとの見方を強めたことが16日、分かった。事故時は持病のてんかんの発作を起こしていた可能性があるとみられていた。
事故は4月12日に発生。藤崎容疑者運転の軽ワゴン車はタクシーに追突。赤信号の交差点などを暴走して、歩行者らを次々とはねて電柱に激突。藤崎容疑者も死亡した。
藤崎容疑者は平成15年、市内でバイク事故を起こして重傷を負い、その後、てんかんと診断。府警は複数の専門家に検証を依頼した結果、後遺症として、てんかんだけではなく、高次脳機能障害を負っていた可能性が高いことが分かった。
藤崎容疑者のてんかんの発作は、運転自体が困難なほど重度の意識障害を伴っていた。このため、府警は同障害の影響により、最初にタクシーに追突した時点でパニックに陥った可能性が高いとの見方を強めた。
.
【関連記事】
「てんかん」不申告 国の対応遅く
免許取得・更新時「持病申告」の有識者検討会設置
交通事故遺族の会が解散へ 「一定の役割果たした」
悲惨な交通事故 厳罰の適用拡大で抑止を
難治性てんかんの原因解明 けいれんで発作招く回路
耐えられない世代の中国
最終更新:9月17日(月)8時29分
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます