ぐれいと ぶった

「ぐれいと・ぶった」は,奈良県で活動している知的障害者ソフトボールチームです.

1回戦の模様

2006-10-20 22:33:15 | 監督
 神戸市先攻で始まったこの試合、
 1回表神戸市、先頭打者はピッチャーゴロ、2番セカンドゴロ、3番は三振と無難なスタートとなりました。
 1回裏われらがぐれいとぶっだは、1番善之フォアボール、2番竜也ピッチャー前への送りバント成功、この間にランナーは3塁へ進塁。(ここまではいつものパターンです)3番徳匡はセカンドへの内安打。4番諭は三振、5番健二はファーストゴロで無得点に終わりました。この回ひとつポイントがありまして、普段ならランナー3塁のときに内野ゴロを打てば必ずホームへ突入。というパターンなのですが、神戸市チームはぶっだのこの攻撃パターンを阻止するための秘密特訓をされたようでなんと本塁突入ができませんでした。
 2回表神戸市、先頭4番がセカンドゴロ、5番ライト横への2塁打、6番フォアボール、7番セカンドゴロ、8番三振で無得点でした。
 2回裏ぶっだは、6番大作はセンター前ヒット、7番賢一はファーストへのナイスバント成功、しかし、大作が3塁を狙うもベースランニングの未熟さがでて3塁タッチアウト。そして8番大介はピッチャーゴロでこの回も結局無得点に終わりました。
 3回表神戸市は9番がキャッチャーフライ、1番ピッチャーゴロ、2番三振の三者凡退。
 3回裏ぶっだも9番寛史からの打順でキャッチャーフライ、1番レフト横を抜けファールゾーンに転々と転がるラッキーなランニングホームラン。(これも走力があるからランニングホームランになったのですが)その後あっさりと、2番三振、3番ファーストゴロでした。
 4回表神戸市の攻撃は、3番からでまずはキャッチャーフライ、4番ライトオーバーの3塁打、5番ピッチャーゴロ、6番フォアボール、7番セカンドゴロでピンチを切り抜けました。ここでもポイントがありました。6番強打者ピッチャーの有馬君に対して、ぶっだバッテリーは独自の判断で敬遠策を選択しました。それも4球で。最後はキャッチャー賢一が立ち上がっての敬遠。あとで2人に聞くと、大作談、有馬君には打たれているので次の打者で打ち取ろうと考えた。賢一談、最後は自分から立ってん。とのことです。いったい誰がこんな高度な作戦を教えたの。監督いらないんじゃないかい・・・と考えるのは私だけ?
 4回裏ぶっだの攻撃は、ピンチの後にチャンスありとよく言いますが、4番ピッチャーゴロ、5番三振、6番セカンド内安打、7番三振とあっさりと終了しました。だいたいこんな後にはまたまたピンチが訪れるもので・・・
 5回表神戸市の攻撃は、8番キャッチャーからの攻撃。まずはファーストへの内安打、9番三振の後、1アウトから1番、ぶっだサードがファーストへ悪送球する間、1塁ランナーは一挙に本塁へ突入し同点、そして2番のピッチャーゴロの間に3塁エラーで出塁したランナーは3塁へ進塁。ワンアウト3塁という、まさしく逆転されるお膳立てが整ってしまいました。しかし、ここでみんな踏ん張りました。今までならずるずる相手のペースになっていたのですが、今大会は違いました。次の2番をピッチャーゴロでツーアウト、そして3番を三振に打ち取り後続を断ちました。
 5回裏ぶっだ最後の攻撃、このまま行けば抽選となるこの場面、先頭8番大介はショートゴロ、そしてこの試合のヒーローの一人9番寛史、センター前へのシングルヒット、そして1番善之、初球をセンターオーバーのさよならヒット。劇的な1試合目の幕切れとなりました。
 初戦から大接戦を制したぶっだのみなさん。このあとぶっだの最大の目標にしていた【月の輪学園】の政光くんとの対戦です。
 この試合でもうひとつの殊勲選手といえば当然ベンチで盛り上げていた控え選手たちです。常にどんなときにも声を切らすことなく、最終日まで声帯がもつのか?と心配になるぐらいこの試合を大切に思い、大声を出していました。そして、スタンドで声援を送ってくださったみなさんも(決してつけたしではありません)。やっぱり試合に勝利するにはすべてがひとつにならなければだめなんですね。再確認しました。ぶっだのみんなには、周囲の人たちをひとつにする何かを持っているんでしょうね!きっと!
 どうでしたか1試合目の様子は。会場で応援してくださった方にはそのときの情景が鮮明によみがえってくることだと思います。残念ながら応援にこれなかった方々も、内容を読みながら想像してみてください。試合後にみんなで万歳している姿が浮かぶことでしょう。それでは、明日の2試合目もお楽しみに。