花のある生活

花はあまり出てきませんが。

依存症について

2024-04-30 | 心理学
「依存症」というのは、物や行為、特定の人などに執着して、それらが得られないと精神が不安定になったり、禁断症状を引き起こす状態。


依存症には3つの種類があります。

物質に対する依存  酒・タバコ・カフェイン・薬物

行為に対する依存  ギャンブル・ゲーム・買い物・ネット環境

人に対する依存  恋人・友人・親子など「特定の人間」に必要とされること


「快感や高揚感を得る行為」を繰り返し行うことにより、絶えずその刺激を求め、それを止めると精神不安や禁断症状を引き起こす。


大谷選手の通訳が「ギャンブル依存症」で解雇されたというニュースが話題になりましたし、「人に対する依存」の中では「共依存」「ストーカー加害者」などが問題になります。(相手が知り合いではない場合でも)


最初は少しの量でも満足出来ていたものが、繰り返すうちに耐性が出来てきて、どんどん「強い刺激」を求めるようになり、ついには心身の健康を害したり、問題行動を起こしたり、という状態を引き起こすようです。


依存症になりやすい人の傾向には、

生理学的要素  本人の体質・薬物に対する耐性など遺伝的要因

心理学的要素  ストレス・不安が強い・うつ症状

社会的要素   家庭環境・幼少期の体験・ストレスの多い職種など

内面の要素  人生の挫折・目標の喪失・劣等感


依存症の種類が何であれ、まず本人が「自分が依存症である」ということを自覚しないことには始まりません。

重度の依存症では自分の意志で止めることが難しいらしいですし、依存症を克服しようとすることは大変困難なものなのでしょう。


人は一人で生きているわけではないので、健全に依存することは悪いことではないのですが、「病的な依存」に進まないように注意が必要です。



「依存症」になる過程が分かる短編アニメ

薬物から、ゲーム、恋愛まで。 実は身近な「依存症」のメカニズムと克服法

知っておきたい「依存症」のメカニズム




花も歴史も楽しめる「花の森・天神山ガーデン」

2024-04-22 | 花の名所・花写真
桜満開のお花見シーズン、魚津市にある「花の森・天神山ガーデン」に行ってきた。



ハナモモやしだれ桜、水仙、クリスマスローズが満開でキレイだわ~。






平成8年、天神山のふもとに魚津市出身の植物学者古川仁郎氏により「自然植物園」を造成したのが始まり。

桜の次にはシャクナゲやボタンなど、季節の花が次々と咲いてくるのでまだまだ楽しめます。


上の方に上っていくと「魚津歴史民俗博物館」があり、地域で出土した土器などの展示があって縄文時代の人々の生活が感じられる。

上杉軍と織田軍の激戦地となった「魚津城の戦い」の資料などの展示も。




さらに山を登っていくと、魚津城を救援するために陣を敷いたとされる天神山城跡があって、山頂には祠が建っています。




山から下りてくる途中、石仏がずらりと並んだ場所があって、地図をみると「善光寺」「新四国八十八ヶ所」「坂東三十三番」「新西国三十三ヶ所」「熊野神社」となっているので、山を一回りすれば「霊場巡り」になるらしい。

「天神山ガーデン」というので、結構山を上がっていくのかなと思っていたら(結局山へ登ったけど)、「植物園」は山のふもとの野球場の隣でした。

絶好のお花見日和、山歩きもして、花も歴史も知ることができて楽しかったわ。




「不快な感情」から自分を守ろうとする心理

2024-03-01 | フロイト
防衛機制というのは、自身が感じる「不快な感情」「都合の悪い感情」から無意識に気をそらして「自己防衛」しようとする心理。

オーストリアの精神分析学者ジグムント・フロイトによって提唱された概念。
後に娘のアンナ・フロイトによって整理された。


心理学における「防衛機制」には、抑圧・投射・反動形成・合理化・置き換え・補償・退行・昇華があります。

「抑圧」   不安や不満・嫉妬感情・不愉快な体験など「持っていると都合が悪い感情」を無意識の領域に押し込め、意識しないようにすること。 いわゆる「臭いものにフタ」。


「投射」  よくある例は「自分の嫌いな人」が目の前にいても、素直に「アンタが嫌いだ」とは言えないので、自身の「都合の悪い」感情を隠すために「相手から嫌われているから自分も相手が苦手なんだ」ということにして自身の不快感を減らす。 
または、一方的に片思いなだけの相手であっても「自分が好かれていないと思うと傷つく」ので「自分に好意があるはず」と思い込むことで、相手と親しくなれない状況を割り切る。


「反動形成」  「投射」の心理とは逆で、本当は嫌いだけど「あの人いい人ね」とか「仲良くしたいな」などと、あえて「本心とは逆の感情」を意識することで「本心」を隠そうとする心理。 なので「相手に好かれたい」と思って行動しても、そもそもが「自身の抑圧感情」や「心の葛藤」から逃げるのが目的なので、どこか「ピントのズレた行動」になりがち。


「合理化」  自分の欲求が満たされなかったときなどに、プライドが傷つかないように予防線を張ったり、合理的な理由を付けて自分の気持ちに折り合いをつける。 「すっぱいブドウ」「甘いレモンの論理」の話が有名。 他の種類には「認知的不協和」もある。


「置き換え」  「抑圧された感情」を別の対象に置き換えて発散しようとする。 「なぜ『いじめ』がなくならないのか?」を参照。


「退行」  現在の状態(大人)では、自身の問題をうまく解決ができないので、子どもの頃の自我の状態に戻って問題を解決しようとする。 


「補償」  自身が感じる「劣等感」を他の方法で補おうとする。 やり方次第では自身の「優越欲求」を満足させたり「自己肯定感」が得られる原動力にもなりうるが、それらが得られない場合は「いじめの原因」になることも。


「昇華」  自身が抑圧している、一般的には社会的・文化的に認められない欲動を「他者から認められやすい行動」に置き換えることで満足を得ようとする。 「置き換え」の健全版。 「性的欲動」を芸術活動に向けたり「攻撃欲動」をスポーツ活動に向けたりが代表例。 防衛機制の中でフロイトが最も重要視したのが「昇華」。


無意識でも意識的にでも「自我」を守るような言動や行動をするということです。

日々、自分自身の感情に折り合いをつけて生活していくのが一番難しいのかもしれませんね。




苦手な人に対する心理と防衛機制

防衛機制 脳科学辞典




「あなたと仲良くしたい」の裏側には・・・

2024-02-09 | 心理学
一般的には「友だち」という響きからは「親密な良い関係」をイメージしがちですが、場合によっては「良い関係」ばかりとも限らないようで…。


友達のフリしてあなたをツブす! 職場の"友達+敵"フレネミー、怖~い実例4


「友だち(フレンド)」と「敵(エネミー)」を合わせた造語で「フレネミー」


・やたらと依存心が高い。

・相手の人間関係や趣味嗜好は詮索するわりに、自分のことは話さない。

・相手の好きなものや価値観を、さりげなく貶める。

・その相手としゃべった後は、モヤモヤした気分になることが多い。



「あなたのことは私が何でも分かっている」と服装・化粧の仕方・立ち振る舞い・好きなタイプ・・・にいたるまで、何でもアドバイスしたがる「友だち」。

ダメ出しを繰り返したり、相手の好みや趣味を否定したりして、自信を失わせ相手に従わせようとしてきたり「自分以外の人間」と付き合うのを排除しようとしてきたりします。

とにかく自分が話題の中心にいないと気の済まないタイプで、相手を「笑いのネタ」にして周りのウケを狙ったり、相手を踏み台にしてでも自分の欲求を通そうとしたりします。


「相手の価値観を否定し、支配しようとする」というのは「嫉妬感情」に近いのかな、と思いますが。


一般的には女性が多いと言われていますが、男性の中にもこのような人はいます。


周りに、このような人がいたら近づかないのが無難ですね。




友達と思ったら敵だった! 恐怖の「フレネミー女子」4つの特徴と防衛術



互いの友情が「両思い」である割合は53%

2024-02-04 | 心理学
あなたには何人の「友だち」がいますか?

あなたが友だちだと思っている人の半分は、あなたを友だちだと思っていない


ある研究で、ビジネス・マネージメント・クラスを受講する23歳から38歳までの被験者84人を対象にして、お互いを「知らない人」から「親友の1人」までの5段階で評価してもらった。

その結果、友情が互いに両思いであると認識している人が「94%」なのに対して、実際に両思いだった割合は「53%」と約半分ぐらいしかいない結果に。

同様の調査は過去10年で複数回行われており、9万2千人を対象とした調査でも友情が両想いである割合は、34%~53%程度だという結果が出ているので、最新の調査と過去の調査結果は一致しているとのこと。


この結果から推測すると「相手は自分のことを友達だと思ってくれているだろう」と考えているのに対して、反対に「相手を『自分の友達』だと思っているか」になると、「この人はただの知り合い」とか「友人というほど親しくはない」などと、「自分の生活に関わる人全てを『自分の友人』だと思っているわけではない」というところで「微妙な認識のズレ」が生じるのだろうか。


他にも「顔はよく見るけど、どこの誰かは知らないし話をしたこともない見慣れた他人」とか、テレビではよく見るけど直接会ったことはない芸能人や有名人なども「自分の友人」として数えているからなのかもしれないし。

よく「テレビで見る印象と、実際に会った印象が違う」と言われることが多いのは、メディアや雑誌などの情報を基に人柄を判断することを「間接認知」と言い、実際に会った印象から判断することを「直接認知」と、それぞれ「質の違う情報」を同列に並べて判断していることから起こるらしい。


どちらにしても「友だち」は実際に会って気軽に話の出来る人がいいわよね。



なぜ大人になると友達を作りにくいのか?

「友がいつの間にか離れていく人」の3大特徴