花のある生活

花はあまり出てきませんが。

ネット炎上は「世帯年収が高い男性」「役職のある会社員」に多い!?

2024-07-02 | 心理学
SNSなどのコメントに批判が殺到して「炎上騒ぎ」になるのは、大多数の人が一斉に書き込んでいるわけではなく、ごく少数の人間が繰り返し批判コメントを書き込んでいるからだそうだ。


過去1年間に「炎上騒ぎ」に参加したことがある人は全体の1.1%。 


しかし、同じ「炎上騒ぎ」に繰り返し書き込んだ人の割合は、

1~3回  66%

11回以上  10%


半数以上の人が一人1~3回程度書き込んだことがあり、一人で51回以上書き込んだことのある人も3%いた。


「炎上に参加する人」の傾向は男性が7割で、世帯年収の低い人より世帯年収の高い人の方が多かったそうだ。

他にも「子どもと同居している」「平日にSNSの利用が多い」などで、無職の人や、主婦・学生よりも「役職のある会社員」の方が参加率が高かった。


批判コメントを書き込んだ理由には「間違っていることが許せなかった」「その人・企業に失望した」と答えた人が半数以上で「書き込むのが楽しい」「ストレス解消」と答えたのは2割ほどだった。


高い立場や肩書がある男性が「自分の言うことが絶対正しい」「自分は正義感を持っている人間だ」というのは、裏を返せば「パワハラ傾向の強い人」という見方も出来ます。

「自分の家庭を持って子供もいる男性」なら、家庭に対して愛情深い人に見えるかもしれませんが、逆の見方をすると「奥さんが妊娠中、または小さい子供がいることでストレスをためている」という可能性もあります。


炎上の確認経路ではテレビの「バラエティ番組」と「ニュース番組」が多い傾向で、直接SNSから得る情報よりもテレビ視聴による情報からの方が多かった。

例えば「ファミレスやコンビニのメニューを一流料理人がジャッジ」とか「モテる男性ランキング」など、バラエティの「見世物」として見ている分には面白いけど、「自分の好み・価値観を否定された」「自分にケンカを売った」などとガチに反応してキレるような人だと、匿名で投稿できることもあり「自分の正義感」から投稿し続けてしまう、ということだろうか。


「会社内での地位も高く年収も高い家庭を持った男性」というイメージからだと、「仕事も家庭もパーフェクト」みたいな感じだけど、現実には「会社内の地位も年収も高い」と「客観的な人の良さ」は比例しないんだね。



総務省 令和元年版 情報通信白書 誰が炎上に加わっているのか

ネット炎上参加者「実は高年収」という仰天実態

裕福で子供がいる人ほど炎上に加担する!? 意外な検証結果が



エッシャー 不思議のヒミツ展

2024-06-16 | 美術館・博物館
富山県立美術館で開催されている「エッシャー 不思議のヒミツ展」に行ってきた。

オランダ出身の版画家で「視覚の魔術師」と呼ばれる、マウリッツ・コルネリス・エッシャーの初期の作品から晩年までの約160点を展示している。



エッシャーの父親は来日して福井県の三国突堤などを設計した優秀な土木技師で、父から同じ道に進むことを期待されたが、建築装飾美術学校に入学して1週間もたたないうちに建築コースから版画コースに転向した。

彼の才能を見抜いて版画を勧めたのが、師として終生慕うことになるサミュエル・イェッスルン・ド・メスキータ。

ただ当時は、それほど才能を発揮したわけでもなく「あまりに几帳面で芸術家としての素質にかけている」と評されていた。

美術学校で2年間学んだ後、友人とイタリアを旅してイタリアの風景に魅了され、拠点をイタリアに移して風景を何百枚もスケッチしては版画を制作した。


1924年エッシャーは、イタリアで出会ったイェッタ・ウミカーと結婚、その後息子も生まれ、ローマで創作活動をしていたが次第に戦争の影響が出始める。

1935年、長男がイタリア少年国粋党の制服着用を強制されたのをきっかけとして愛する土地を離れ、一家はスイスに移住。

しかし、そこに広がっていたのはイタリアとは全く違う風景で、冬は雪に覆われ創作意欲を掻き立てるようなモチーフは皆無だった。


海への憧れを募らせたエッシャーは妻のイェッタと共に、イタリア、フランス、スペインの海岸を巡る船旅に出る。

14年ぶりに船旅で訪れたスペインのアルハンブラ宮殿で、壁や床を覆うタイルの幾何学模様に心を奪われ、丸3日間文様を模写して回った。

それまでの写実的な風景描写から一転、規則性や数学的な構造といったテーマに関心を深めて、架空のイメージを描くようになる。

翌年、ベルギーに移るとメタモルフォーゼ(変容)をテーマとする作品を次々と発表。




代表作の「昼と夜」では左右に昼と夜が描かれ、田園風景が飛ぶ鳥に変化している。




番号順にタイル模様から鳥になり、最後には魚になる過程が描かれている。




エッシャーは様々な方法で紙の平面性を克服しようとした。
この版画は「裏側からパンチを受けたように見えるはずだった」が、結局紙面は平面なままで「イリュージョンのイリュージョンだった」とガッカリしたという。




この絵を動画にしたものが展示されていて、人物が動いているのを見ていると、ずっと見ていられるような感じで面白い。

絵の構図で自分の姿を映した写真が撮れたり、鏡の部屋があったりと体験型のコーナーもあります。

一見普通に見えるけど、実際にはありえない構造の「だまし絵」など、たくさん見れて面白かったわ。



一般家庭の85%は「機能不全」の状態である

2024-05-20 | 心理学
「機能不全家族」というのは、依存症・虐待だけではなく、両親の不仲・仕事などの事情で親が家に不在がちなど「子供が健やかに成長するための機能」が十分ではない状態を指す言葉。

他にも「親ガチャ」「毒親」「ヤングケアラー」という言葉や、親子関係の間などで発生する「ダブルバインド(二重拘束)の心理」というものもあります。


米国の心理学者の言葉で「一般家庭の85%は機能不全の状態だ」というものがあり、特に虐待などの問題はなくても一般家庭のほとんどに当てはまる、ということですね。


機能不全家族の代表的な例では、

肉体的・精神的な暴力がある家庭  「家庭が安全な場所である」と感じることができなくなる。

過保護な家庭  子供が自分で考える機会・選択の自由を奪い、自信や自立心が育たない。

失敗を許さない家庭  いつも完璧を求めるため、新しい物事に「挑戦しなくなる」「結果を隠す・ウソをつく」

親が子供に依存している家庭  病気や障害の家族の介護など。 ヤングケアラー。



機能不全家族には3つのルールがあるといわれます。

話してはいけない  家族間で、これらのことを問題にしてはいけない。  

感情を出してはいけない  ネガティブな感情は特に。

信頼してはいけない  むやみに人を信じるな。 


「人の子育てを見学して『親の理不尽』の正体が見えた気がした」の記事からも「自分の欲求をかなえる手段を親に頼るしかない子供」「子供の欲求をすべてかなえてあげられない親」という悩ましい問題が描かれていますが。

ここからさらに、親自身が「子供の欲求をすべて叶えてあげられない」ことにストレスを感じて、自身のストレスをぶつけてしまうと、子供側からすると「自分の欲求が満たされない」どころか「親のストレス」まで受け止めなければならなくなり、子供側にとってはまさに「踏んだり蹴ったり」の状態になってしまうなんてことにもなりそうだし。



5月12日、母の日の新聞のコラムにこんな話が載っていた。

アンガールズの田中卓志が母と一緒にお笑い番組に出た。
芸人たちが昔作ってもらっていた弁当を持ち寄って、出演者のタレントが、どの弁当を食べたいと思うかを順番に指名する企画だった。
アンガールズ田中の母も、当時の弁当を忠実に再現した弁当を作ってきたが、結果は最下位。

素人ながらテレビにはよく出ていた母だから、あるタレントが「冷凍食品が入っていて愛情が感じられない」とコメントしたときも、うまく返してくれるだろうと思っていたら、母はうつむいてしまい何も答えなかった。

慌てた田中は「おい! うちの母さんは共働きで看護師をやっていて忙しかったんだよ。 3交代の中で作るから冷凍食品ぐらい入るんだよ。 でもな、身長を一番伸ばしたのはこの弁当だ!」と叫んだ。

最後の一言で、気まずい雰囲気を何とか笑いに変えた、とホッとしていたら、自分の母も他の芸人の母も泣いていた。


「仕事で忙しくても自分の弁当を作ってくれた」と感謝している人もいれば、「冷凍食品を弁当に入れるのは愛情がない」と言う人もいるわけです。

「自宅のご飯が『手作りご飯』じゃないのは(自分が)かわいそう」と言う人は、たくさんいるようですから。

「『機能不全な家庭』なのはどちらも同じ」であっても、受け取り方は全く違う人生になることもあるんですね。




自分の育った家庭が機能不全家族だったのかチェックする方法




「アダルトチルドレン」は自身の生きにくさを前向きにとらえる言葉

2024-05-13 | 心理学

依存症に陥る傾向が多いといわれる「アダルトチルドレン」について。

「アダルトチルドレン」は、元々「アルコール依存症の親に育てられた子供」という意味だったそうですが、現在では「機能不全家族の家庭で育った子供」というふうに、幅広く解釈されているそうです。

また「アダルト・チルドレン」という名称は症状を表す「病名」ではなく、家庭不和などで「精神的に不安定な状態で育ったこと」が生きにくさの原因になっていることを「本人が認めた場合」に使われるそうです。

自らを「アダルト・チルドレン」と認めることで、自身の生きにくさを乗り越えようとするための言葉。



アダルトチルドレンには、6つのタイプがあります。

ヒーロー(スーパーヒーロー)  いわゆる「できる子」 「できる」と常に結果が求められるので本人は苦しんでいる場合も。 

スケープゴート(身代わり)  いわゆる「ダメな子」 いたずらや乱暴を繰り返したり、わざわざ怒られるようなことをして関心を引こうとする。

ロスト・チャイルド(忘れられた子供)  親の手がかからず、おとなしい子。 家の中でも目立たない子。

クラウンマスコット(道化役)  冗談を言ったりして笑いを振りまき、家族の輪を保とうとする。 家族が崩壊しないために振舞っているので本人が楽しいわけではない。

ケアテイカー(お世話焼き)  幼い頃から親の手伝いを積極的にしようとする。 兄弟の面倒もよく見る、しっかり者の子。

プラケーター(慰め役)  「ボクがいるから大丈夫!」と母親を励ますような子。 親の心の支えの役割を担っている。



アダルトチルドレンの傾向が強い人の特徴には、

極端な白黒思考  自分の考えだけが正しく自分の考え方と違うものは受け入れられない。

偏った一般化  他人に対する想像力に欠けており、1つのパターンがすべてに通じると思い込む。

拡大解釈と過小評価  極端に自尊心が低く、物事を自分に都合よく解釈する。

物事を客観的に捉えることができない  妄想的な思い込みが強く、物事を客観的に見ることが出来ない。

依存症  アルコール依存症や共依存など他人をコントロールしたい欲求。

問題行動  虐待や暴力、自傷行為などの問題行動を頻繁に起こす。

ストレス障害・精神障害  心身症、ヒステリー、自律神経失調症、抑うつ、不安神経症など。

アダルトチルドレンの世代連鎖  親が「アダルトチルドレン」である場合、親からされたことを自分の子供にもしてしまう傾向が多いので、世代間で問題が継承されてしまう。


いかにもひねくれて育ってきている人もいれば、はたから見ても一切、そんな家庭環境で育ってきたことを感じさせない人もいるわけです。

過去の出来事よりも「いま現在をどう生きるのか」が問題なのではないでしょうか。



いい子を演じる? 機能不全家族とアダルトチルドレン

アダルト・チルドレン」~生きにくさの根底にある機能不全家族~



映画の「デロリアン」実物モデル!?

2024-05-06 | イベント・お出かけ
イオンモール高岡のリニューアルオープンで、映画バックトゥザフューチャーの「デロリアン」が展示される、というイベントがあったので行ってきた。




映画ファンの人は結構いるようで、行列に並んでワクワクしながら待つことしばし。






2分間、好きなように写真が撮れて運転席に乗ることもできる(スタッフさんが写真撮ってくれる)というもので、楽しく写真撮ってきた。



 

 

今年はTMNETWORKも40周年だし、楽しみがいっぱいだわ。


映画の中では過去未来に行き来できる「夢のタイムマシン」、どこへ行こうかな。