花のある生活

花はあまり出てきませんが。

黄金のファラオと大ピラミッド展

2017-02-27 | 美術館・博物館
富山県民会館美術館で「黄金のファラオと大ピラミッド展」を開催しているので観に行ってきた。

今回の展覧会ではツタンカーメンと並ぶ、3大黄金マスクの内の一つ「アメンエムオペト王の黄金マスク」が展示されています。


約4500年前の古代エジプト文明は約3000年間に渡り続き、たくさんのピラミッドが建造されています。

クフ王のピラミッドの建造には、約2.5トンの石を、約300万個積み上げられていて、完成までに約23年かかっているそうです。

魂の復活を信じるエジプト人にとってピラミッドは永遠性の象徴。


エジプト人の99%が農民で、ピラミッド建造に関わったのは延べ1億人。

よく「奴隷を使っていた」というイメージがあるけど、実際には報酬が配られる「仕事」だったらしい。

今でいう「公共事業」みたいな感じなのかな。

ピラミッド建造の現場ではパンとビールが十分に配られていた、との記述があるのだそうだ。


それにしても、よくこんな大きなものを作ったわよね~。

あとピラミッドって、なんか砂漠の真ん中に建っているイメージなんだけど結構、街が近いのが驚き。


テレビなどでよく見るスフィンクスは「ライオンの体に女性の人面」のものだけど、クフ王銘入りのスフィンクスは「メスライオン」そのものな感じのスフィンクス。

ライオンの女神像や、ハヤブサの顔がついていたり動物もモチーフにされている。

この時代では女性が尊重されており、今のような男性優位社会ではなかったらしい。


当時の王や貴族の像では、体つきのいい筋肉質な人物の像が作られていて、当時の理想的な肉体表現として作られていたらしい。

短いかつらをかぶり、両腕をまっすぐ伸ばし、左足を前に出して立つ姿勢が、貴族の典型。


紅玉・トルコ石・ラピスラズリで作られたネックレスや襟飾りがキレイ~。

エジプト時代によく出てくるスカラベは、フンを転がして巣に運ぶ習性が「天空で太陽を運ぶ聖なる虫」とされている。


彩色の美しい「アメンエムペルムウト」の彩色木棺。

細かく絵が描かれていて棺の中にも絵が描かれている。


ミイラは胃・腸・肺・肝臓と脳も取り出し、4つの壺に入れて心臓は体内に残すのだそう。

それから内臓を取り出した後の体を塩漬けにしてミイラにする。

魂の復活を信じるエジプト人は、魂がこの世に帰ってくるためにミイラを作っていた。


そして、いよいよ「アメンエムオペト王の黄金のマスク」の展示場へ。

本物のマスクを、こんな間近で見られることはめったにないね~。


ツタンカーメンのマスクと比べると、ひげも付いていないし、シンプルな作り。

ちょっと微笑んで見えるところが、すごく人間っぽい。

ツタンカーメンのマスクはツタンカーメンの死後作られたが、アメンエムオペト王のマスクは生前に作られたからなのらしい。


あとツタンカーメン王の黄金マスクや、ギザの3大ピラミッドを撮影した4Kシアターがあります。

音声ガイドにはオードリーの春日俊彰がナビゲーターをしています。


この日はエジプトの民謡舞踊「ベリーダンス」も披露していたので、こちらも鑑賞できたし。

「黄金ファラオと大ピラミッド展」は3月26日まで開催しているので行ける人は必見ですよ。




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