とんかちドリルズ

Lifestyle constructor
家とか、家具とか、趣味とか。楽しく過ごす為の時間を構築したい工務店。

土地に合わせた家

2020-01-08 20:03:00 | my work
2019年末秦野市の新築が竣工しました。

外構がまだ残ってるので、外観はまた後日。

令和元年5/1に上棟したので8か月くらい?思った以上に時間が掛かってしまいました…。
その理由は土地に合わせて斜めや上下にズラし過ぎました笑笑

キッチンも浴室も手作りをし、壁は左官と合板、天井は左官とパイン材羽目板と、お客さんの希望で作り手の息づかいが見える仕上げにしました。

人によっては荒っぽいと思う仕上げかもしれません。
均一に仕上げられた「綺麗な家」には私もお客さんも興味がなく「ここにしか無い家」を望んだ結果、こんな事になりました笑笑

スタートは土地探しからでした。

秦野市の中でもなかなか土地が出にくいエリアを探していましたが、とても良くしていただいている不動産屋さんに相談していたおかげでいい土地に、とてもいいお値段で出会う事が出来ました。※秦野市近郊であれば土地探しもしております。ほとんどないお客さんの土地探しからアドバイスしたり関わったりしています。

手に入れた土地は、道路に面した駐車場から宅地地盤が1M上がっていて、形は直角に近い角は無く、変形地でした。
北面に階段があり、上がった上に微妙な広さの空間。




四角い家を作ろうとすると無駄に南にズラさなければならず、それだと北側に無駄なスペースが生まれてしまいました。

南にスペースは減り、北にスペースが増える。色々な使い道を考えてプランニングしましたが、いっそのこと土地に合わせたら、どうだろう。
そんな発想からこんなプランにしてみました。






こうすると床面積を確保しながら南側のスペースも取れる。
一台下がった駐車場の上にオーバーハングして建てれば面白い空間になりそうだし、「駐車場の上をデッキにする」そんな発展も出来そうだ。
大きい家では無いけど、面白い暮らしができるんじゃ無いか?そんな提案をしました。

あっちからもこっちからも上がれて、走り回る家で育ったら、6畳の子供部屋を与えられた子供よりも豊かな発想が出来るんじゃないか?と思うのです。
家を作ったお陰で、家族みんなの角度が0.5度変わっただけで、30年後は大きく違うと思っています。それが良い方向に向かって行ったら嬉しいな、なんて考えています。

で、出来上がったのはこちら。















プランとは少し違いますが、ほぼほぼ同じ。
どこで住むの?と思う人も居るでしょうね笑笑

家が斜めで、既製のキッチンは望むところに入らないので作りました。
自由度の高い左官仕上げのワークトップです。



「こんな事してたら、そりゃ終わらないっすよ」なんて、仲間の大工さんに言われました笑笑

どこから見ても飽きないし、どこを触っても手作りだし、今よりも5年後10年後が楽しみな家になりました。

後は外構。

あと少し、気合い入れてやったるぞ〜。

あー、なんて楽しい仕事なのだろう。

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