帯表紙 葛飾北斎画「御殿山の不二」
海原に浮かぶような富士を眺めてのお花見とは、品川絶景なり!
浮かれてお道化る表情や仕草に富士の背景とは、北斎ならではの描き方。
毎年三月、どうも浮足立つ。
やっとプチ氷河期が緩み、春の風が吹くと、
ひたすら待って、どの桜の下で桃色の気持ち良さに浸るか考える。
一年に一回なぜか日本中の枯れ木が、
突如うわぁぁぁぁぁぁぁと桃色の花びらを纏う。
このあり得ない状況に、誰もが酔ってみたくなる。
この酔狂な絵面を作り上げた首謀者は、かの八代将軍吉宗。
傾きかけた幕府の財政を<享保の改革>で安定させた名君ともいわれる。
政策の一つに、
暴れ川だった隅田川の治水対策として桜を植樹。
その桜の花を見たさに押し掛けた人々で、堤の地面を固めさせて強固にしていった。
こうした試みは大当たり。
飛鳥山(王子)・御殿山(品川)小金井に大々的に植樹。
娯楽として、江戸の人々に花見と夜桜見物を奨励した。
*プチ映画情報*
映画「超高速参勤交代リターンズ」でも、名君と云われた懐の深い言動が描かれている。
◇飛鳥山 千本桜◇
鷹狩場を整備し千本ほどの桜を植え、茶屋などで三味線のレンタルもあった。
広重画 「飛鳥山の花見」
飛鳥山の桜を見ながら富士山も見れ、ここも絶景かな!
今とさして変わらぬ光景だが、江戸っ子は感動することに時間を使った。
◇小金井桜◇
江戸から25キロ。
泊りがけの花見になった。
玉川上水の両岸に数千本の桜。
広重画 小金井桜
ここでも富士が見える。
江戸のどこからでも富士山が見えたのが良く分かる。
◇新吉原◇
幕府公認の遊郭。
9メートルの塀に囲まれた中には、
遊女7000人を含め、1万4500人以上も暮らしていた。
桜の時期だけ人工的に植えられた。
花見が終わると、根こそぎ撤去。
渓斎英泉画
武士を捨て、絵師になった変わり種。
色香のある美人画や遊郭の春画を描く浮世絵師。
北斎宅に居候しながら絵を描く。
放蕩三昧だったが、
最後は根津で女郎屋を営む変わり者。
*映画「百日紅」では北斎・北斎の娘お栄と同居。
◇大奥の花見◇
千代田区 江戸城内でのお花見
オンナだらけのお花見。
酔っぱらってるお女中もいますねぇ~
豪華絢爛の着物姿のオンナ達。
最盛期には
将軍一人のために、女1000人がいた。
大奥の維持費は幕府の収入の4分の1で、年間200億円。
そして吉宗以降、
賄賂政治が蔓延り、大奥の中枢幹部や将軍の母の政治力は凄まじいものに。
<寛政の改革>老中 松平定信は大奥の経費削減をするも、
大奥の猛反撃に遭い失脚。
以後、大奥には将軍への口利きの賄賂が集中。
大奥の幹部のへそくりは一億以上はざらだったとも、、
地方大名は参勤交代の費用で苦しみ財政難に。。
で
大名から搾取する江戸幕府は大奥に苦しめられた。
だが
江戸っ子たちは違った。
お金は貯めないが、生きてることを愉しむことに使った。
食べること
遊ぶこと
愛でること
愉しむこと
これが江戸っ子が育てた<江戸の粋>だった。
◇寛永寺の桜 徳川家のお墓◇
大奥の寛永寺でのお花見か…墓参りか?
大名行列のように豪華絢爛どす。
女は強い。。。。。
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痛快、つうかい!
春は花!
ずれた、ふんどし、いっちょまた、
小金井の花、花・・。
おいっちょ!
?
なにとぞ、ご内聞に!
出来れば・・コメント表ざたには・・・ネ!
ますます頑張って下さい