映画『室井慎次 敗れざる者』、観覧終了。
同窓会映画。
「おぉ・・・」と思うシーンも、幾つかあった。きりたんぽの件とかね。
ただ、秋田県警の駐在さん、ウザい。
初登場からウザくて、それが5分とか続く段階で、無理。
最初は苦笑失笑で受け流すか、と思っていたけど、余りに浮いてて邪魔だから、「さっさと引っ込め!」みたいな感情が先に立った。
「交渉人 真下正義」で、石井正則さんが演じた地下鉄の広報役みたいにしたかったのかもしれないけど、石井さんは少なくとも職務には忠実だったが、この駐在の彼は・・・。
踊るらしい軽薄さを、役柄的に彼のみに背負わせようとしたんだろうけど、大外ししてる。
そもそも、秋田県警で現地採用されているような人間が、20年とか昔の、東京が舞台の事件の、しかも管理官の名前や経歴をわざわざ調べるかね?
調べたとして、それがダダ漏れで分かるとか、踊るの世界の機密情報とかって、どういう扱いになってんだろう?
踊るは、拳銃をバンバン撃ち合うような「刑事ドラマ」とは一線を画して、警察を組織としてリアルに描く「警察ドラマ」という側面に目新しさとリアリティがあり、そこにフジテレビ特有の軽薄さが混ざったので、ヒットしたんだと思っていたけど。
来月公開の後編も、一応、見に行くつもりはしているけど、同窓会映画としても、警察ドラマとしても、色々な意味で惜しい映画だなぁ、という感じ。
室井さんと、里子の交流とかは、存外、良く描けていると思える分、本当に残念。(里子の二人に救われた映画だと思う)