映画『室井慎次 生き続ける者』、観覧終了。
・・・は?
脚本:君塚良一って段階で、悪い予感はしていたんだけど。風呂敷畳むのが下手なので。
それでも、残り20分くらいまでは、悪くない筋立てで、物語の進展的に、ちゃんと着地出来そうだったのに、
・・・は?
少しネタバレになってしまうけど、どうしてもそういう結末に持って行きたかったなら、犬より、りく君を走らせろよ。
恐怖で逃げ出したくなって、飛び出しちゃう必然がそこにはあるし、室井さんが後を追うのも分かるし。
ひと騒動の後、りく君はひょっこり戻ってきた(なり、子供達の隠れ家に隠れてた)けど、室井さんは・・・?とかさ。
大人の事情で犬に変更したとかありそうなレベルで、不自然極まりなくて、この瞬間、映画館の空気が、
・・・は?
ってなってたのが、肌感覚で分かった。(実際、制服姿の筧さん登場の辺りで、帰りだす人がチラホラと(笑))
あと、やっぱり秋田県警の駐在さん、ウザい。
この人、別に狂言回しでもないし、居なくてもいいのに、ちょいちょい出て来ては、映画の世界観をぶち壊す。
チンピラ4人組の方が、映画の世界観に立派に馴染んでいたくらいに、ウザい。
世間から嫌われちゃったフジテレビが、どうして嫌われてるのか理解してない事へのオマージュを疑いたくなるレベル(笑)で、ウザい。
映画開始直後のクレジットを英文字表記するのも、なんか時代遅れな感じなんだよね。
別段、お洒落でもないし、漢字で良いのになぁ、とか。
BGMも、悲しい場面で「はいはい、悲しい場面の音楽ですよ~」って感じでフェードインして来るのが、本当に失笑もので。
柳葉さんの演技だけで、十分に間を保たせられるし、感動的なのに、余計なBGMが邪魔してる。
そして一番最悪だったのは、エンドロール後のサプライズでしょう。
↑ の感じでモヤッている館内の空気に、ダメ押しの、
・・・は?
を、注入。(笑)
繁忙期で大変な時に、ゴリ押しで長期有給を取得した管理職が、繁忙の山を超えて、現場がようやく落ち着いた頃合いで、「事件は会議室で起きてるんじゃない、現場で起きてるんだ!」と意気揚々と戻って来た時のような、何とも言えない場違い感が物凄かった。
室井慎次と3人の里子の話だけに集中して、一般人がフツーに考えそうなエンディングで着地させてれば、名作ではないけど佳作として良い作品になった筈なのに。
ポリコレならぬ、「普通の終わり方」差別は、本当に止めて欲しいと、強く思った次第。