玉陽庵 算命学ブログ

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古代東洋における算命学

2015年04月10日 | 算命学 あれこれ
今日は、ちょっと趣向を変えて、算命学の歴史を少し(^^)

現在、算命学は誰もが学ぶことのできる学問です。
しかし、これは戦後になってからの事で、それ以前は中国のいくつかの家系に伝わる秘伝でした。

算命学とは、もともと庶民のものではなく、王や皇帝のために利用されたもの。
いわば、「軍略」と呼ぶべきものだったのです。

難しい話はさておき、いったい、これをどのように使ったか、分かりやすい例を挙げてみましょう。

例えば、位相法の「支合」といったものは、今では年運を見たりする時に使いますよね。

しかし、昔はこれを戦争の時などに使いました。
例えば、敵国の軍隊の将軍たちが非常に良い連携をして、連勝していたとします。
その将軍たちが「支合」の関係にあると分かった場合、これを打ち破るにはどうするか?

そういう場合は、「支合」を破る間柄になるような相性を持つ人間をスパイとして送り込みます。
相性が良く上手く連携が取れていた人間関係を崩すことで、軍の機能を狂わせてしまおうというのです。


また、兵を募り、軍を編成する場合。
1人1人じっくり適性を占っていては、大軍の編成などはやっていられません。

そこで登場するのが、今も伝わっている「八作法」。
干支一つ一つの特徴をズバリ捉えた占術で、これを使用すれば1日百人占っても疲れないとも言われる秘術の一つです。

これで一人一人の特性を一瞬で捉え、どのような部隊に所属させれば良いか瞬時に判断したと言われています。

敵軍に向かって一気呵成に攻撃するのが得意なタイプもいれば、じりじりとしか進まないものの、絶対に退かないタイプもいます。
このように正反対の人を同じ部隊に配置にしてしまうと、軍の足並みがそろいません。
自軍を勝利に導くためにも、個々の適性を正しく判断することは大切。
算命学は、このような場面でも用いられたのです。

ちなみにこの手法、「戦い」であるスポーツなどにはそのまま利用できます。
例えば、サッカーの守備にうってつけの干支をお持ちの選手を捜してみたら、守備に定評のある日本代表の今野泰幸選手に行き当たりました。


古代から戦前まで、中国で一握りの限られた人にしか活用されなかった算命学。
今では庶民である我々にも手が届く学問となって、嬉しい限りです(^^)