玉陽庵 算命学ブログ

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中年~晩年にブレイクする星

2015年04月07日 | 算命学 あれこれ
テレビなどで頻繁にお目にかかる素晴らしい名優の方々の中でも、割と世に出るのが遅かったという方がいらっしゃいますね。

中でも、遅咲きという事で印象的だったのが、橋爪功さん。
テレビドラマで初めて主演されたのが51歳の時だと言いますから、かなりの遅咲き。
ただ、その後の活躍は目覚ましく、70歳を越えられた現在も第一線でご活躍されていますね。

それでは、橋爪さんは一体どのような星をお持ちなのでしょうか?

まず、陰占と大運を見てみましょう。


  戊 丁★辛
戌 辰 酉 巳 申
亥    酉
  癸   戊
  戊   丙

初旬 03~ 丙申  龍高 天胡(丙申=戊申 東方大半会⇒移動条件あり)
二旬 13~ 乙未  牽牛 天堂
三旬 23~ 甲午  車騎 天将
四旬 33~ 癸巳★ 司禄 天禄
五旬 43~ 壬辰  禄存 天南
六旬 53~ 辛卯  調舒 天恍
七旬 63~ 庚寅  鳳閣 天貴
八旬 73~ 己丑  石門 天印
九旬 83~ 戊子★ 貫索 天報
十旬 93~ 丁亥★ 玉堂 天馳


橋爪さんの「大運天中殺」は、少し判断が微妙なところ。
というのも、天中殺が「戌亥」ですから、移動前の大運天中殺が十旬、十一旬にあるのです。
一般的な寿命の範囲内の大運天中殺である8旬、9旬辺りならば迷うことなく移動と考えます。
しかし、それ以降の場合だと、あまりこれを移動させることはありません。

★がついている大運は変剋律大運ですが、これもご本人が異常干支をお持ちなので移動はさせません。

この為、移動条件はありますが、「大運天中殺は無し」と判断して良いでしょう。

では、いつが橋爪さんの最盛期と言えるのか?

まず、四旬に「変剋律大運」がありますね。
これは、「才能が出る」とされる大運。
調べてみると、33歳の年に『スカパンの悪だくみ』という舞台で主演をつとめ、これが転機となって演劇界では一躍スターになったとのこと。

その前の3旬は「車騎星大運」で、若い頃に廻って吉とされる大運。
しかも、天将星を伴っているので、この大運はプラス作用が期待できる時。
つまり、「無名有力」という車騎星大運で最も良いとされる生き方ができるのです。
地位や財産など何も守るものが無く、ただ何も考えずにがむしゃらに仕事をすれば、自ずと星が輝く大運。
しかも、「甲」は日干「戊」さんにとってはもっともありがたい守護神ですから、実力はすくすくと伸びたでしょう。

この後に廻ってきた四旬は「司禄星大運」。
これも天禄星という強い星を伴っているので、プラス作用がでます。
司禄星大運の面白いところは、「不安を所有する」事が真に輝くポイントとなること。
取り巻く環境そのものは、とても安定しているはずですし、橋爪さんも演劇界での安定した地位を確立しておられます。
ただ、この地位がいつまでも安定しているか、ずっと満足な収入が得られるかどうかは、ご本人は不安を感じておられたはず。
この不安が原動力となり、仕事に対する日々の研鑽や努力も、いざという時の為の蓄財も、コツコツと続けられたのではないでしょうか?

がむしゃらに仕事をした若い時期を経た後、才能が出る時期と、このコツコツと努力を欠かさない時期が重なった。
この流れがとても良い流れであることは、占い師でなくても分かると思います。

ただ、四旬でここまで才能が花開き、安定した地位も得たのに、実際にテレビドラマで主演してブレイクするのは、この時期ではありませんでした。
それは何故か?

まず、忘れてはならないのが、彼の日干支が「戊辰(ぼどのたつ)」であること。
堂本光一さんもこの日干支をお持ちなので、以前このブログでも取り上げたことがありますね。

この「戊辰」、基本的に中年~晩年運。
橋爪さんは堂本光一さんとは違って天干に「甲」をお持ちでは無いので、どうしても若年期の成功は難しくなります。
というのも、この山(=戊)には若い草木(=乙)しか生えておらず、立派な樹木(=甲)の生い茂る理想の山になるまでには時間がかかるから。
ただ、その若い草木がすくすくと成長するのに必要な水(=癸)や、太陽の恵み(=丙)は揃っていますね。
要は、橋爪さんにとって、時間が味方だったのです。

ここで、橋爪さんの陽占も見ておきましょう。


    調舒星 天禄星

牽牛星 調舒星 鳳閣星

天南星 玉堂星 天極星


非常に才能豊かな、芸術家向きの星ですが、この点は今回は割愛しますね。
注目していただきたいのが、中年期の「天極星」。
この星は「二分星」。
おそらく、橋爪さんにとって何かしらの衝撃的な事が起き、大きな変化、つまり転機が訪れたはずです。

舞台からテレビドラマに主な活躍の場が移ったのは、おそらくその転機に思い切った頭の切り替えをされたからではないかと思います。

しかも、五旬目は「禄存星大運」で天南星という強い星を伴っていますね。
陽占を見てお分かりの通り、橋爪さんは芸術性の星、知性の星、プライドの星などには恵まれています。
しかし、人気運や財運を示す「禄存星」「司禄星」がありませんね。

自分の宿命に無い星は、その星が廻る大運を正しく生き、輝かせることで、自分のものにすることができます。
橋爪さんも「司禄星大運」、「禄存星大運」を経て、ようやくその星を得たのです。

しかも、ご本人は「調舒星」「鳳閣星」という火性の星に恵まれ、その星を生かす仕事に就いています。
火性の星は、目いっぱい輝かせると、「土」を生み出します。
つまり、俳優としての才能を出し切ることで、人気運、財運に恵まれる、ということなのです。

そろそろ、橋爪さんが何故、五旬目という遅い時期に、お茶の間の人気を得て全国区のスターになったか、お分かりだと思います。

「禄存星大運」は引力の星。引き寄せるものが多ければ多い程、本人の器も大きくなると言います。
橋爪さんがテレビドラマの主演などを務めることで人の中心になると、そこには引力が発生します。
人の気を得る、つまり人気も出ますし、それに伴って人も財も寄ってきます。
寄ってきた人に愛を与え、財を与えることで引力がますます大きくなるという、非常に良い循環が起きてきます。

しかも、しっかりと時間をかけて培ってきた才能は十分過ぎるほど。
これを発揮することで、さらなる引力が発生したのです。

ここで起きたのは、「大運天中殺」の陽転と同じく、財運、名誉運の上昇。
しかも、運だけではなく、才能、実力に裏打ちされた上昇ですから、非常に安定感がありますね。

このような運の上昇は、あまり危険を伴いません。
天井知らずの上昇ではなく、安全圏である「枠」内での陽転ですから、運の極端な急降下が起きないのです。

次の六、七旬は「調舒星」「鳳閣星」という精神星なので、「天貴星」「天印星」という身強の星はマイナス作用。
しかし、それは「一人の時間が持てない」「のんびりできない」という事を意味しますから、要するに仕事が忙しいという事。
実際に第一線でご活躍なので、老後を楽しんでいる場合ではない、というのが実情でしょう。

これからの「石門星大運」も、そこそこ身強の天印星を伴っていますから、まだまだ交友関係、人間関係は広がるはず。

まさに、一時的なブレイクで終わらない、「老いてますます壮ん」という理想的な晩年運を体現されていると言えるでしょう。

今後も、橋爪さんのご活躍を楽しみにしたいと思います(^^)



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