ココロノキンセンイ

劇団あおきりみかん 中元志津が綴る怒涛の日々、けっこう育児日記

物思う春

2007-04-12 23:56:57 | 芝居づくりのこと
今日も、稽古。
台本が改訂も含め、また進む。おおっ!うわーという展開にドキドキワクワク。
新人さんのオーディションもあって、ひとことにかける意気込みなどに圧倒される。役が決まるまであとまだ少しあるので、奇をてらうだけでなく、勢いに任せるだけでなく、自分のよさを出してくれるといいなと思う。
そんな自分もまだまだ苦戦している。今回の役を考えるため、いろいろと思い返す。自分の中の、ドロドロとしたマイナスの感情を。誰かのことを死ねばいいのにと思うぐらい憎んだり、顔も見たくないと思ったことがないわけではもちろんないけど、負の感情を呼び起こすのにはエネルギーが要るし、それをずっと溜めたまま舞台に乗せるのはもっともっとエネルギーが必要で、最近のことから昔のことまで思い出していると無性に気分も沈んできて、でも思い返したからと言ってうまくいくわけでもなく、もっともっと負荷をかけていかなければ。あのときの、あんあに辛くて悲しい気持ちがこんなふうに役に立つ日が来てしまうのだから、役者って怖い。その瞬間に、ああこれがいつか舞台に役に立つかも…と頭をよぎったりは私はしたことがないのだけれど。あとは時間的な感覚も最近考えているのだけれど、例えば2年半前に自分が何をしていたかは、芝居と男でしか思い出せなかったりして少し情けない。
今日あたりはゆっくり風呂につかって、あおきりのみんながくれたバスグッズを活用しながら、またいろいろと思い返してみたりしようと思っている。