今回は修理の事例です。
小径の電球を取り外しLEDへ変更します。電流制限抵抗も交換します。
車載用アマチュア無線機 TMー732 KENWOOD
部品(秋月電子通商)
I-01126 LED光拡散キャップ 3mm 白 (20個入)
I-17012 3mmウォームホワイトLED OSM5YK3Z72A (10個入)
1/6W510Ω2本
工具
サンハヤトのリードベンダー(MODEL RB-5)
操作表示部が分離できるタイプの無線機です。4芯のケーブルで本体と接続されています。
周波数などを表示する「ディスプレイが光らなくなった」というご依頼です。
(下の写真はLEDへ交換済みなので表示が見えます)
分解して調べてみると
照明電球は2個ずつ直列接続されて2回路あります。
回路ごとに1個ずつ切れていたので、全部点かなくなったようです。
インターネット検索では、トランジスタ(2SB1149)の故障事例も出てきましたが、
このユニットでは大丈夫でした。
表示液晶の周囲を覆っている金属製のカバーを外して、シールを剥がさないと
1個だけランプが抜けてきませんでした。
取り外した電球(電球ですものそりゃ切れますよ)
秋月電子通商で購入したLED(直径3ミリ)と光拡散キャップです。
リード加工は樹脂部にストレスをかけないように注意深く行う必要があります。
サンハヤトのリードベンダー(MODEL RB-5)で加工しました。
この距離がストレスかけない限界点かと思います。
サンハヤトのリードベンダーでTO-92の所が使えました。(MODEL RB-5)
ちょっと難しい、注意するところ
ランプよりLEDの直径が大きいため、どのランプ位置でも導光部やカバーに干渉します。
カバーを少し曲げる等の工夫が必要です。特にボリュームが取り付けられている側は、
奥まで入らないので、リードの曲げ方を工夫して基板に届くように(Uの字のようにとか)
する必要があります。注意 LED樹脂部にストレスをかけないようにするため、
曲げ位置をLED側へ寄せすぎない方が良いと思います。
Uの字リード曲げ加工・・・Lの字曲げ→Uの字を目標に曲げて、しの字ぐらいでカット
また、金属カバーとボリューム端子のショートを防止するため、外側面にポリイミドテープを
貼っておくと良いと思います。
前述のシールが貼ってあったランプ位置以外は、金属カバーを取り付けてから
作業したほうが良いかもしれません。
LEDを4個取り付けて抵抗を交換しました。
チップ抵抗の代わりにリード付き抵抗を取り付けました。
R8リードが接近するので、R5上にポリイミドテープを貼り付けました。
写真の左側LEDは、他の3個より挿入深さ浅めでリード追加工(Uの字)
参考 半透明な光を導き拡散させる部分(導光部と表現)
表示の明るさは調整の必要があるかもしれません。
510ΩでIF=10mA程度と思います。
暗ければ300Ωぐらい(20mA)までは抵抗を交換して調整可能と思います。
おわり
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