まめたろうの泥ダンゴ

まめたろうは、この春、二年生になりました。
まめたろうの担任の先生は、若い男の先生です。
一年ごとにクラス替えがあり、担任も変わるのですが、クラス替えの結果、まめは、たまたま去年と同じ先生が担任になりました。
その先生が、希望者を集めて泥ダンゴの作り方を教えてくれたそうです。
それをきっかけに、まめは、泥ダンゴ作りに、はまりました。
納得の行く大きさや形になるまで、こねて丸めて、一生懸命です。

サッカーの練習から帰ってきて、自分で作った泥ダンゴを私の家に持って来ました。
「ジジ、ババ、外に黄色い袋が置いてあるけど、あれを動かしたり、捨てたりしないでね。」
と言います。
最初は、何を言っているのかわからなかったのですが、その時に、泥ダンゴ作りの事を聞きました。

その翌日まめが来て、早速、黄色いビニール袋から泥ダンゴを取り出そうとしたらしいのですが、その時に、泥ダンゴが割れてしまったらしい。
時間をかけて、一生懸命作った泥ダンゴが割れてしまい、まめは、半べそをかいて、落ち込んでいました。
でも、その後、気持ちを切り替えたらしく、私の家の前の畑の隅っこで一人で黙々と暗くなるまで泥ダンゴを作っていました。

自分の家に持って帰ったのかと思ったら、泥ダンゴは、そのまま私の家の玄関の脇に置いてありました。
私は、まめたろうが作った大事な大事な泥ダンゴを見てみようと思いました。
袋の中を覗いてみると、きれいに丸められた泥ダンゴが入っていました。
ビニール袋に入ったまま写真を撮ろうとしたのですが、全体の感じがよくわかりません。

それで、壊さないように息を止めてそーっと取り出しました。

まめたろう作、泥ダンゴです。


まめの会心の作です

こんな時代が一番ですね。