いつもと違う朝

今の時期の早朝は気持ちが良い。
熱帯夜だのなんだのと言っても、家から一歩出れば、さわやかな風が吹き、肌に感じる空気はひんやりしています。

今朝は４時に起きて４時半頃にクマと勘九郎の散歩に行きました。
いつも朝の散歩は主人の担当なのですが、今朝は主人は４時に起きて、すぐに仕事に出かけました。
朝一番に千葉のお客さんの会社に着かなければならないとのことでした。

私はぼんやり布団に入っていたのですが、主人が車で出かける音を聞いて、勘九郎が一人起き出してウロウロしていました。
今までなら、クマが真っ先に反応するのに、最近はすっかり年をとってしまって、主人が出かけていったのにも気づかずに眠りこけていました。
まだ起きるには早かったのですが、私も目が覚めてしまったので、起きることにしました。
いつもの朝は、主人が犬の散歩とゴミ出しをしてくれますが、今日は私が全部やらなければなりません。
なかなか要領がつかめなくて、玄関まで来たのにゴミを持ってくるのを忘れ、クマと勘九郎にリードをつけて一旦家を出たのに、またゴミを忘れて戻ったりしました。
クマと勘九郎はそのたびに私の後をついて歩き、
「一体、この人は何をやっているんだろう？」
と思っただろうな。

４時３０分を過ぎれば、外はそろそろ明るくなっていて、歩くには問題ありません。
私は、いつもの夕方の散歩のように同じコースを歩いているのですが、クマも勘九郎も様子が変です。
たまに立ち止まってしまって、私の顔をじーっと見たりします。
「今日はどうしてお父さんと一緒の散歩じゃないの？」
と言っているみたいです。

歩く道々、すでに電気がついている家もあれば、私が通る頃に雨戸が開く家もあります。
庭先でご主人が植木の手入れをしている家もありました。
犬の散歩の人やジョギングの人にも出会いました。
みんな朝、早いんだなぁと改めて思いました。

出勤・・・
そう私には足がないんです。
いつも朝は車に自転車を積んで、主人に会社まで乗せて行ってもらっています。
私の会社は坂の上というか山の上にあります。
私の家から会社に行くには延々と急な坂を登らなければなりません。
とても自転車で行くのは無理です。
帰りの自転車はずっと下りだけなので、楽なんですけどね。
「うっ、これは、会社を休むには良い口実！」
と思い、同僚に電話しました。
「明日は足がないから休むわ。社長に言っておいてね。」と。
すると、
「私が迎えに行くよ。」
「ええっ？方角も全然違うし、いいよ、いいよ。」
という私に
「良いから、良いから。」
と。
結局迎えに来てもらって出社したという次第です。

あーあ、今日はのんびり家で過ごせると思ったのにな