もう、だいぶ前のことになってしまいましたが、年末のウォーキングでの出来事です。
ミニの幼稚園が休みになり、娘が仕事の時は朝から私の家に来ていて、私がウォーキングに出ようとすると、
「私も一緒に行く!」
と言い、ほぼ毎朝、二人で歩きました。
ウォーキングコースの半分を過ぎると、バス通りに出ます。
バス通りと言っても、それほど本数が多いわけではなく、道路自体もそれほど交通量が多いわけではないので、脇の道を歩くことができます。
いつものようにミニと歩ていると、反対側に三人の子供が立って、何か叫んでいます。
一人だけ大きな女の子がいて、その子はツブと同じくらいの年齢のように見えました。
残りの二人は、ミニと同じくらいのように見えました。
近づいてみると、子供たちは、
「すみません、すみません!」
と呼び、私たちを止めました。
何かなと思って、子供たちが指さす方を見ると、子供たちは、
「猫が倒れています。何とかしてください。」
と言います。
見ると、車にはねられた猫が死んでいました。
子供たちは倒れていると言っていましたが、明らかに息はなく、死んでいるのがわかりました。
「知っている猫?」
と、聞くと、知らない猫だと言います。
そのままにしておくわけにはいかないと思い、携帯を出して市役所に電話しようと思いました。
その間にも、何台かの車がそこを通りかかります。
子供たちは、そのたびに大きな声で、
「すみません!猫が倒れています。踏まないでください!」
と叫んでいました。
車は、子供たちに言われるままにスピードを緩め、猫を避けてすれ違っていました。
それを見たんだろうと思います。
近くに中古車置き場になっている場所があり、そこに勤務しているらしい中近東人風の外国人が二人、カゴと新聞紙を持ってやってきました。
私が通りかかる前に、すでに子供たちの様子を見て、猫を何とかしようとしていたようです。
それを見て、私は、そのまま電話を仕舞いました。
猫は何とかなりそうなので、私とミニは、その猫が倒れている場所を通り過ぎました。
振り返って少し様子を見ていたのですが、二人の外人さんが猫をカゴに入れていました。
そして、三人の子供たちは、その外人さんのところに駆け寄り、みんなで猫を見ていました。
飼い主さんに連絡が取れれば一番だと思いますが、きっと近所で飼われている猫だと思うので、誰か知っている人でもいるのかもしれないと思いました。
ミニは、猫の横を通るとき、じーっと猫の様子を見たようです。
「猫、頭から血を流していたね。目を開けて、口を大きく開いていたよね。」
と言い、
「あー、見たくなかったよー!」
と、言いました。
そうだろうなと思いました。
私もミニには、見せたくなかったなぁと思いました。
ミニは、家に帰るまでの間、ずっと倒れた猫のことを言っていました。
そして、何度も
「見たくなかったー!」
と、繰り返しました。
それでも、家に帰ると、猫のことは忘れたようです。
次の日、やはり私の家に来て一緒にウォーキングに出たのですが、ミニは、何事もなかったように歩いていました。
そして、猫が倒れていた場所に来た時、
「まだ、血が残っていたよ。」
と言いました。
そして、
「またあの猫の顔を思い出しちゃったよ。やっぱり、見たくなかったよ~」
と言いました。
そして、
「明日からは、別の道を歩こうね。」
と言います。
私は、
「そうね。」
と言いましたが、翌日からは、娘の仕事も休みになり、ミニが私の家に来ることはなくなったので、一緒にウォーキングをすることは、なくなりました。
ミニは、死んだ猫を「見たくなかった!」と、何度も言っていましたが、あの三人の子供は、カゴに入った猫を間近でずっと見ていたので、大丈夫だったのかなと思いました。
それにしても、優しいというか、思いやりがあるというか、勇気のある子たちだったなと思いました。
ミニの幼稚園が休みになり、娘が仕事の時は朝から私の家に来ていて、私がウォーキングに出ようとすると、
「私も一緒に行く!」
と言い、ほぼ毎朝、二人で歩きました。
ウォーキングコースの半分を過ぎると、バス通りに出ます。
バス通りと言っても、それほど本数が多いわけではなく、道路自体もそれほど交通量が多いわけではないので、脇の道を歩くことができます。
いつものようにミニと歩ていると、反対側に三人の子供が立って、何か叫んでいます。
一人だけ大きな女の子がいて、その子はツブと同じくらいの年齢のように見えました。
残りの二人は、ミニと同じくらいのように見えました。
近づいてみると、子供たちは、
「すみません、すみません!」
と呼び、私たちを止めました。
何かなと思って、子供たちが指さす方を見ると、子供たちは、
「猫が倒れています。何とかしてください。」
と言います。
見ると、車にはねられた猫が死んでいました。
子供たちは倒れていると言っていましたが、明らかに息はなく、死んでいるのがわかりました。
「知っている猫?」
と、聞くと、知らない猫だと言います。
そのままにしておくわけにはいかないと思い、携帯を出して市役所に電話しようと思いました。
その間にも、何台かの車がそこを通りかかります。
子供たちは、そのたびに大きな声で、
「すみません!猫が倒れています。踏まないでください!」
と叫んでいました。
車は、子供たちに言われるままにスピードを緩め、猫を避けてすれ違っていました。
それを見たんだろうと思います。
近くに中古車置き場になっている場所があり、そこに勤務しているらしい中近東人風の外国人が二人、カゴと新聞紙を持ってやってきました。
私が通りかかる前に、すでに子供たちの様子を見て、猫を何とかしようとしていたようです。
それを見て、私は、そのまま電話を仕舞いました。
猫は何とかなりそうなので、私とミニは、その猫が倒れている場所を通り過ぎました。
振り返って少し様子を見ていたのですが、二人の外人さんが猫をカゴに入れていました。
そして、三人の子供たちは、その外人さんのところに駆け寄り、みんなで猫を見ていました。
飼い主さんに連絡が取れれば一番だと思いますが、きっと近所で飼われている猫だと思うので、誰か知っている人でもいるのかもしれないと思いました。
ミニは、猫の横を通るとき、じーっと猫の様子を見たようです。
「猫、頭から血を流していたね。目を開けて、口を大きく開いていたよね。」
と言い、
「あー、見たくなかったよー!」
と、言いました。
そうだろうなと思いました。
私もミニには、見せたくなかったなぁと思いました。
ミニは、家に帰るまでの間、ずっと倒れた猫のことを言っていました。
そして、何度も
「見たくなかったー!」
と、繰り返しました。
それでも、家に帰ると、猫のことは忘れたようです。
次の日、やはり私の家に来て一緒にウォーキングに出たのですが、ミニは、何事もなかったように歩いていました。
そして、猫が倒れていた場所に来た時、
「まだ、血が残っていたよ。」
と言いました。
そして、
「またあの猫の顔を思い出しちゃったよ。やっぱり、見たくなかったよ~」
と言いました。
そして、
「明日からは、別の道を歩こうね。」
と言います。
私は、
「そうね。」
と言いましたが、翌日からは、娘の仕事も休みになり、ミニが私の家に来ることはなくなったので、一緒にウォーキングをすることは、なくなりました。
ミニは、死んだ猫を「見たくなかった!」と、何度も言っていましたが、あの三人の子供は、カゴに入った猫を間近でずっと見ていたので、大丈夫だったのかなと思いました。
それにしても、優しいというか、思いやりがあるというか、勇気のある子たちだったなと思いました。