はーちゃんの気晴らし日記

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思い込み

2017年06月18日 | わたくしごと
4月の終わり頃だったと思います。
突然、お尻が痛くなりました。

私は、下痢症で、週に1~2回は下痢をします。
下痢をした後は、肛門が痒くなったりします。
そういうことは、ここ数年続いていました。
でも、それだけで、痛みが出ることはありませんでした。
ところが、4月の終わりごろ、突然、痛みが出始めました。
特に出血はないのですが、触ると痛みます。
痛みがあると言っても日常生活に差しさわりがあるほど痛むわけでもなく、忘れていることもあります。

ネットで調べてみました。
痔の種類として、いぼ痔、切れ痔、脱肛、痔ろうというものがあるのがわかりました。

切れてもいないし、いぼもできていないし、飛び出しているわけでもありません。
痔ろうというのが気になりました。

痔ろうだと、痛みはひどいと書かれていましたが、私はそんなにひどく痛む訳ではないものの、その中で当てはまるものは、痔ろうではないかと思い始めました。
もしも、痔ろうだとしたら、手術をしないと治らないそうです。
放っておくと、肛門を失くしてしまうほどになるとも書かれていました。
痔ろうというのは、膿を伴い、体験談の中には、膿で下着が汚れてしまうと書かれていました。
でも、私は、膿が出ているような感じはなく、特に下着が汚れるという事もありませんでした。
まだ、初期のものなのかもしれないと思いました。

ドラッグストアで、軟膏を買ってつけていましたが、痛みがあったりなかったりを繰り返しながら2か月近くが過ぎました。
その間も痔ろうという病名が頭を離れませんでした。

そうこうしているうちに、今から一週間前に肛門から少し離れた場所にポツンと何かできもののようなものがあるのに気づきました。
そこを触ると痛むし、押すと余計に痛みます。

場所が場所なだけに病院へは行きたくないと思いました。
もう年なんだし、いつまで生きられるかわからないのだから、このまま放っておこうかとも思いました。
でも、肛門を失うのは嫌だなと思い、迷いに迷いながら、病院へ電話しました。
近くに肛門科の病院はないのですが、最近市内にできた唯一の総合病院に専門の先生がいることがわかり、電話してみました。
予約はなかなか取れず、それから一週間後に診察の予約が取れました。

その間、毎日憂鬱な日々が続きました。
手術をすれば入院になるかもしれない。
私が家にいなければ、はなはどうしよう?
主人に仕事を休んでもらって頼むしかないのですが、薬や塩の量など微妙なものがあり、教えると言っても主人には難しい気がしました。
どうしよう?どうしよう?
日帰りで手術ができるんだろうか?
など、一週間、ずっと考え続けました。
どんな風に診察するんだろう?などと、診察の事も考えました。
入院して家を留守にするときの事を考えて、少しずつ家の中の整理もしていました。

憂鬱な一週間でした。
その一週間の間に、ポツンとできていたおできのようなものは、いつの間にか無くなっていました。
そして、痛みもなくなりました。
火山が噴火するように、そこから膿が出て、その間は、痛みも軽減するんだろうと思いました。
でも、もし、痔ろうだとしたら、治ったわけではなく、また別の場所に膿の道ができたりして広がっていくようです。
おできはなくなっても、治ったわけではなさそうです。

予約はしたものの病院へは行きたくないと思いました。
でも、仕方ありません。
昨日の土曜日、病院へ行ってきました。

私の前の診察の人が若い女性で、ご主人と二人で診察室へ入り、診察に1時間近くかかったので、予約をしていたにもかかわらず、私は、診察まで1時間半くらい待たされました。
待っている間も落ち着かず、このまま帰ってしまおうかと何度も思いました。
気持ちを紛らわすため、待っている間に、昨日の「鴨の親子連れ」のブログを書きました。

ブログも書き終わり、それでも、まだ前の人の診察は終わりませんでした。
待っている間、気持ちが沈み、余計にお尻が痛くなったような気がしました。

そして、やっと私の番になりました。
先生は、白髪交じりの4~50歳台くらいの男の先生でした。
ちょっと小太りで、よく話をする人でした。
たぶん、私の気持ちを楽にしてくれようとしているのだと思いますが、自分の名前の事や外は暑いでしょう?という話を始めて、雑談で少し気持ちを楽にしてくれてから、
「さて、どんな症状ですか?」
となりました。
これまでの経過を話し、痔ろうではないかと心配しているという話をしました。

診察は、後ろ向きに寝て、大きなタオルで全てを覆ってくれるので、それほど抵抗を感じることはありませんでした。
婦人科の検診に比べれば、なんてことのない診察でした。

診察を始めてすぐに先生は、
「説明は後でしますが、先に結論から言いますと、これは、大丈夫です。全然心配ないです。痔ろうではありませんよ。」
と、言って診察はすぐに終わりました。

そして、肛門にはたくさんの血管があって、その一部がいわゆる血豆になった状態だと言われました。
血栓性内痔核というらしい。
今は外見的には全く何もなく、きれいな状態だけれど、肛門鏡で見ると、小さく残った血豆が見えたと言います。
「病院へ電話した後の一週間の間に治ってきたんだと思いますよ。」
ということでした。
この血栓性内痔核というのは、大抵2週間くらいで、自然治癒するそうです。
注入軟膏を使っていれば、昨日の時点で、跡形もなくなっていただろうと言う事でした。
今後、何度も繰り返したり、別の場所にできたりすれば、手術も必要だけれど、今のところ、このまま自然完治すると思うとのことでした。

ほっとしました。
今までの張りつめていた気持ちが一気になくなり、うれしくて、泣きそうになりました。
手術も入院もしなくて良い。
今までの通り普通に生活できるんだと思ったら、すべてに感謝しました。

先生は、
「せっかく来たのですから、手ぶらで帰るのもなんでしょうから、注入軟膏を出しておきましょう。」
と言いました。
まだ小さな血豆が残っているので、それを2~3回使えば、完治するだろうということでした。

2か月くらい前からの痛みがあったりなかったりしたのは、下痢をするたびに肛門付近が荒れて、腫れてしまっていたようです。
それが、今回は、血豆になったということのようです。

取り越し苦労というか、自己判断で、一人で悩みまくって沈みまくっていましたが、ほっとしました。
考えていないで、もっと早く病院へ行けば良かったと今更ながら思います。


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