はーちゃんの気晴らし日記

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私の会社の人たち

2011年10月20日 | 雑談
私の会社は、主にトラックの荷台に乗せる部品を製造販売しています。
社長が考案して、起業し、今の会社にしました。
トラック業界としては、初考案の製品だったので、便利さが評判になり、一時は、会社は大忙しで利益もかなり上がった時期がありました。
もともと少人数の会社なので、人件費もかからず、利益はそのまま社員に還元されたため、一時は、私もおいしい思いをしました。

でも、社長考案のその製品は、特に特許をとっていたわけではなかったので、大手の会社に真似されて、今では、主流は大手の会社のものになり、私の会社は、現在、衰退の一途をたどっています。
それでも、少ない社員で細々と仕事をつないでいるというわけです。

そういう製品なので、売った品物は、全部私の会社で修理します。
会社は、大きなトラックが修理で入庫することも多々あります。

先日もまたそんなトラックが修理に入りました。
30年前に私の会社の製品を取り付けたというトラックが、今回、大掛かりな修理に来ました。
現場の人たちはもちろん、社長を初め事務所の人間も修理にかかりました。
そのとき、社長の奥さんに当たる経理の女性は同窓会とかでお休みでした。
事務所の人間は修理に出払っていたので、私はたまたま事務所に残っていた営業マンと二人きりでした。
あまりその人のことは好きでないというか、大嫌いなので、私は一緒にいたくないと思い、席をはずして、事務所の窓から工場を覗いていました。

工場ではトラックの荷台に数人が乗って作業をしていました。
そこへ、別の現場の人が手伝いにやってきました。
それを見たトラックの荷台に乗っていた若い社員が、
「Kさん、そこにある○○スパナを取ってください!」
と言いました。
すると、言われたKさんは、憮然とした顔で若い社員を見て、スパナのある工具箱を知らん顔をして通り過ぎ、トラックの荷台に乗っていきました。
そして、もう一度若い人を睨むように見てから、自分の作業に取り掛かりました。
Kさんは、役職はついていませんが、存在的には、工場長のような人です。
「何でこの俺が、お前みたいな下っ端に、”工具を取ってくれ”と言われなきゃならないんだ!自分で取れ!」
という思いがあったように私には思えました。
確かに若い人も親子ほど年の離れたベテランさんに物を取ってくれというのは、筋違いかもしれません。
でも、作業の効率から考えたら、わざわざ高いトラックの荷台から降りて、工具を取りに行くより、そばを通りかかったKさんに頼んだ方が無駄がないと思いました。
すると、たまたま工具箱のそばにいた社長が、
「○○スパナが要るのか?」
と言って、工具箱を覗き、スパナを探し始めました。
サイズがあるらしくて必要なスパナはすぐに見つからず、結局若い人はトラックを降りて自分でスパナを探しに行きました。
多分、そこを通ったKさんが見れば、すぐに見つかったんだろうと思います。
私なら
「社長に探させるくらいなら、自分が持って行ってやれば良かった」
と、バツの悪い思いをしたと思いますが、Kさんは、自分の代わりに社長がスパナを探していることに対して、何も感じていないようでした。

私の会社の出来事です。
私の会社は、少人数なのに個性の強い人が多く、これに似たような光景が多々見られます。





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