以前、書道教室に私が初めて尊敬できると思った人がいるということを書きました。
Kさんと言います。
Kさんは、私がブログに書いた当時は92歳でしたが、今は93歳になっています。
本当に気持ちが若くて行動も積極的です。
私が驚くのは、おしゃれもしっかりしているところです。
いつもきれいにピンクのマニキュアをつけていて、耳にはピアスをしています。
色々なピアスを持っているらしく、その時々違ったピアスをつけてきます。
「若いころのものなのよ。」と言いながら、ピンクのセーターを着て来ることもあります。
年を取ると、おしゃれにもあまり気を使わなくなることが多いと思うのですが、彼女は、書道教室に来るのにもちゃんと気を使ってそれなりのおしゃれをしてくるところが、すごいなと思います。
そして、他の人の事もしっかり見ていて、私の服やアクセサリーが彼女が好きなタイプのものだと必ず褒めてくれます。
それまでは、”畑の中ののコミセンに行くのだから・・・”と自分の身の回りをたいして気にしていませんでしたが、彼女が褒めてくれるので、張り合いが出るようになり、気を使うようにもなりました。
それは、コロナの自粛生活でぼんやり過ごしていた私の生活の張り合いのもとになっていることに気づきました。
それに私にとっては唯一の話相手でもありました。
彼女は早めに来ているので、始まる時間までいろいろな話をしました。
何せ戦争経験もあります。
戦争中に青春時代を過ごしていたわけです。
テレビやネットで知ることができない彼女の実体験を興味深く聞いたりもしました。
これからも、もっともっといろいろなことが聞きたいなと思っています。
それに書道もとても頑張っていて、最近は順調に昇段しています。
そんなKさんですが、ここ2か月以上、教室に来ていません。
以前も書きましたが、彼女は書道だけでなく、7つとか8つとか習い事をしていて、その中に体操教室もあるそうです。
どんな内容の体操なのかわかりませんが、その体操教室で足の筋を違えてしまい、歩けなくなってしまったそうです。
体操は普段使わない場所を使うため、変に筋を違えてしまったようです。
最初は足の一部だけの痛みだったそうですが、徐々に痛みが広がってしまい、今では下半身全体が痛むんだそうです。
たぶん、変にかばってしまうために、他の場所にも痛みが出てしまっているんだと思います。
今は、二階の自分の部屋にこもりっきりで、階段も自由に上り下りできないと聞きました。
Kさんの後ろの席のWさんが以前から彼女と仲が良いので、その人からそんな話を聞きました。
私は、本当にKさんが教室に来ていないのが寂しくてたまりません。
先日、Wさんに
「Kさんがいないのはとても寂しいので、早く良くなって出てきてください。」
という伝言を頼みました。
先週の書道教室の時に、Wさんが、
「はーちゃんの伝言、Kさんに伝えましたよ。彼女、それを聞いてとても喜んでいましたよ。」
と言っていました。
私自身、書道を続けるかどうか迷ったりしましたが、このままKさんに会えなくなってしまうのはとても寂しい気がするので、とりあえずはKさんが出てくるまで頑張って続けようと思っています。