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飛騨高山の観光の後、娘たちは奥飛騨にある『クマ牧場』へ行きました。
ここには、世界各国から集められた100頭余りの熊がいます。
熊たちに餌をやることができます。
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すると、
熊たちは投げてくれる餌をキャッチするため立ち上がったり、
「おーい!こちだ!こっちだ!」
と手を上げたり、
寝転がって、お腹をたたいて
「ここに投げてくれ!」
とアピールするそうです。
そして、私がとても驚いたのが、
熊が芸をするということです。
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三輪車に乗ったり、
輪投げをしたり、
ブランコに乗ったり、
ボールに乗ったりします。
猛獣と恐れられている熊が子供とはいえ、こんな芸をするなんて!
本当に驚きました。
そして、熊の赤ちゃんと記念撮影もできます。
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娘から
「餌をねだる熊も、記念撮影をする熊もとっても可愛いかったよ。」
という話を聞き、単純に「そうなんだ」と思っていました。
でも、写真を見ながら、私には何かひっかかるものがありました。
芸をしている熊も写真を撮る熊も口輪をしています。
写真を撮る熊は錘につながれています。
短時間とはいえ、ストレスにならないのだろうか。
万が一の事を考えての口輪でしょうが、口輪をさせてまで、芸をしたり、一緒に写真を撮ったりする必要があるんだろうか?
そして、『野生のエルザ』でもそうだったように猛獣と言われる動物は赤ちゃんから子供の時代にいくら懐いても、成長した後は野生に返って行くということ。
こんな風に人間に慣れ、芸をしている熊たちが野生に返った時、どんな風になるのだろうという疑問が湧いてきました。
それで、クマ牧場の事を調べてみました。
そして、わかったことがいくつかありました。
日本には、飛騨高山だけでなく、全部で8箇所のクマ牧場があるそうです。
一番最初にオープンした北海道の登別のクマ牧場では、近くにある野生動物用の場でクマを殺して胆を売っていることが判明して勧告を受けたことがあるそうです。
そして、住環境についてですが、クマ牧場では、クマが穴を掘れるような地面はなく、草木は生えておらず、あるのはコンクリートの床と岩だけ。
クマは人目を避けることができず、攻撃的なクマから逃れることもできない。
そのため、クマの間で居場所、食べ物、また場合によって交尾の相手をめぐる争いが頻繁に起こる。
過密状態の囲いの中でクマには明らかにストレスが見られ、攻撃的になったり、異常な行動パターンを見せるようになっている。
飛騨のクマ牧場もコンクリートだけでできていて、隠れるような場所もないようです。
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でも、ここのクマ牧場は他のところに比べて、まだマシなようです。
この奥飛騨のクマ牧場は、表舞台を見る限り、クマもそれほど過密状態というわけではなく、比較的良さそうに見えます。
でも、裏に行くと檻に入ったたくさんの熊たちがいるらしい。
檻に閉じ込められたクマは、何度も何度も同じところをぐるぐる回ったり、頭を振ったりひねったり、同じ場所を何度も叩いたりして、逆に無気力状態で、引きこもったり、不活発になったりするクマも現れるそうですが、これは、狭い囲いに閉じこめられたストレスからくる異常行動の一つと言えるらしい。
【野生の子グマは普通、2~3年を母グマと過ごす中で生活の術を学んでいくのに、わずか数ヶ月で母グマから引き離された子グマは、不自然な環境下におかれ、ストレスに苛まれ、異常行動を見せるようになる。
子グマの多くは囲いの中、ストレスの中で、慰めを求めて、自分の手をしゃぶったり、仲間の手や耳をしゃぶったりする。
阿蘇クマ牧場のガラス窓の檻で飼育されていた生後間もない子グマは悲嘆のあまりか、叫び声を上げながら自分の手を激しく噛んでいた。】
私が一番気になっていた芸をするクマの将来ですが、
【小熊は2、3年使われたあと、成獣になると人に服従しなくなり、管理不可能となる。
芸を仕込むのに繰り返し痛みを与えられ続けた子グマは、ストレスに苛まれる。】
ということでした。
【観客に餌を貰うクマ牧場のクマには日中餌が与えられないため、来園者に物乞いするようになる。牧場はみなクマに食べ物を与えることを来園者に奨励していて、空腹のクマに投げ与えられるよう来園者にビスケットなどを販売している牧場も多い。
これはクマに物乞いさせたり、食物をめぐって闘わせたりするためで、これがクマ牧場の主な出し物になっている。クマ牧場の管理者は、そのほとんどが、クマの物乞いや闘いこそ人々が求めているもので、クマを空腹状態に置いて来園者が投げ与えた食べ物をめぐって闘わせる必要があると考えているようだ。囲いを過密状態にするのはクマに攻撃的な行動を取らせるためだと認める牧場さえあった。】<青文字部分はネットより拝借しました。>
ちょっとした疑問から調べてみたら、私が疑問に感じたこと以上のことを知り、愕然としました。
そして、最初、楽しく可愛い熊たちの姿を記事にしようとした自分自身がショックで、落ち込みました。
そして、この熊牧場の記事はボツにしようと思いました。
でも、何日か考えているうち、そんな自分の心の流れをそのまま記事にしてみようと思いました。
私が見たサイトは、一方的な意見なのかもしれません。
クマ牧場で働く人たちには、また別の意見があるのかもしれません。
クマはお腹を空かせていなくても、餌を投げられれば、いつでも取り合いをする動物なのかもしれません。
子供のうち芸をさせても、いずれ成長したときは、仲間とともに今度は観客に餌をちょうだいとアピールするような熊になるのかもしれません。
檻に入れられたり、親から離された赤ちゃんクマの全てが、異常行動を示すわけではないのかもしれません。
いずれにしても、熊に限らず、どんな動物でも、それを見せ、そこからお金を得るという行為は、何らかの形でその動物を犠牲にすることになるのだろうと思いました。
ここには、世界各国から集められた100頭余りの熊がいます。
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すると、
熊たちは投げてくれる餌をキャッチするため立ち上がったり、
「おーい!こちだ!こっちだ!」
と手を上げたり、
寝転がって、お腹をたたいて
「ここに投げてくれ!」
とアピールするそうです。
そして、私がとても驚いたのが、
熊が芸をするということです。
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三輪車に乗ったり、
輪投げをしたり、
ブランコに乗ったり、
ボールに乗ったりします。
猛獣と恐れられている熊が子供とはいえ、こんな芸をするなんて!
本当に驚きました。
そして、熊の赤ちゃんと記念撮影もできます。
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娘から
「餌をねだる熊も、記念撮影をする熊もとっても可愛いかったよ。」
という話を聞き、単純に「そうなんだ」と思っていました。
でも、写真を見ながら、私には何かひっかかるものがありました。
芸をしている熊も写真を撮る熊も口輪をしています。
写真を撮る熊は錘につながれています。
短時間とはいえ、ストレスにならないのだろうか。
万が一の事を考えての口輪でしょうが、口輪をさせてまで、芸をしたり、一緒に写真を撮ったりする必要があるんだろうか?
そして、『野生のエルザ』でもそうだったように猛獣と言われる動物は赤ちゃんから子供の時代にいくら懐いても、成長した後は野生に返って行くということ。
こんな風に人間に慣れ、芸をしている熊たちが野生に返った時、どんな風になるのだろうという疑問が湧いてきました。
それで、クマ牧場の事を調べてみました。
そして、わかったことがいくつかありました。
日本には、飛騨高山だけでなく、全部で8箇所のクマ牧場があるそうです。
一番最初にオープンした北海道の登別のクマ牧場では、近くにある野生動物用の場でクマを殺して胆を売っていることが判明して勧告を受けたことがあるそうです。
そして、住環境についてですが、クマ牧場では、クマが穴を掘れるような地面はなく、草木は生えておらず、あるのはコンクリートの床と岩だけ。
クマは人目を避けることができず、攻撃的なクマから逃れることもできない。
そのため、クマの間で居場所、食べ物、また場合によって交尾の相手をめぐる争いが頻繁に起こる。
過密状態の囲いの中でクマには明らかにストレスが見られ、攻撃的になったり、異常な行動パターンを見せるようになっている。
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でも、ここのクマ牧場は他のところに比べて、まだマシなようです。
この奥飛騨のクマ牧場は、表舞台を見る限り、クマもそれほど過密状態というわけではなく、比較的良さそうに見えます。
でも、裏に行くと檻に入ったたくさんの熊たちがいるらしい。
檻に閉じ込められたクマは、何度も何度も同じところをぐるぐる回ったり、頭を振ったりひねったり、同じ場所を何度も叩いたりして、逆に無気力状態で、引きこもったり、不活発になったりするクマも現れるそうですが、これは、狭い囲いに閉じこめられたストレスからくる異常行動の一つと言えるらしい。
【野生の子グマは普通、2~3年を母グマと過ごす中で生活の術を学んでいくのに、わずか数ヶ月で母グマから引き離された子グマは、不自然な環境下におかれ、ストレスに苛まれ、異常行動を見せるようになる。
子グマの多くは囲いの中、ストレスの中で、慰めを求めて、自分の手をしゃぶったり、仲間の手や耳をしゃぶったりする。
阿蘇クマ牧場のガラス窓の檻で飼育されていた生後間もない子グマは悲嘆のあまりか、叫び声を上げながら自分の手を激しく噛んでいた。】
私が一番気になっていた芸をするクマの将来ですが、
【小熊は2、3年使われたあと、成獣になると人に服従しなくなり、管理不可能となる。
芸を仕込むのに繰り返し痛みを与えられ続けた子グマは、ストレスに苛まれる。】
ということでした。
【観客に餌を貰うクマ牧場のクマには日中餌が与えられないため、来園者に物乞いするようになる。牧場はみなクマに食べ物を与えることを来園者に奨励していて、空腹のクマに投げ与えられるよう来園者にビスケットなどを販売している牧場も多い。
これはクマに物乞いさせたり、食物をめぐって闘わせたりするためで、これがクマ牧場の主な出し物になっている。クマ牧場の管理者は、そのほとんどが、クマの物乞いや闘いこそ人々が求めているもので、クマを空腹状態に置いて来園者が投げ与えた食べ物をめぐって闘わせる必要があると考えているようだ。囲いを過密状態にするのはクマに攻撃的な行動を取らせるためだと認める牧場さえあった。】<青文字部分はネットより拝借しました。>
ちょっとした疑問から調べてみたら、私が疑問に感じたこと以上のことを知り、愕然としました。
そして、最初、楽しく可愛い熊たちの姿を記事にしようとした自分自身がショックで、落ち込みました。
そして、この熊牧場の記事はボツにしようと思いました。
でも、何日か考えているうち、そんな自分の心の流れをそのまま記事にしてみようと思いました。
私が見たサイトは、一方的な意見なのかもしれません。
クマ牧場で働く人たちには、また別の意見があるのかもしれません。
クマはお腹を空かせていなくても、餌を投げられれば、いつでも取り合いをする動物なのかもしれません。
子供のうち芸をさせても、いずれ成長したときは、仲間とともに今度は観客に餌をちょうだいとアピールするような熊になるのかもしれません。
檻に入れられたり、親から離された赤ちゃんクマの全てが、異常行動を示すわけではないのかもしれません。
いずれにしても、熊に限らず、どんな動物でも、それを見せ、そこからお金を得るという行為は、何らかの形でその動物を犠牲にすることになるのだろうと思いました。
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