はーちゃんの気晴らし日記

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やぶかんぞう (藪甘草)

2008年07月25日 | 花の写真
土手に咲いています。
緑の草の中にオレンジ色の花が目立ちます。



私が今の場所に越してきたのが25年前の7月25日。
ちょうど25年前の今日でした。
今でこそ私の家の周りは家だらけですが、25年前は周り中が田んぼでした。
田んぼの中に私の家を含めて4軒の家が固まって建っているだけでした。

今でもそうですが、不便な場所でした。
当時、車の運転ができなかった私の交通機関はバスでした。
そのバスも、朝夕は1時間に4本くらい。
それが過ぎると、2時間に1本しかないような田舎のバスでした。

ある時、バスの中で話しかけられたおじいさんに
「ウチはどこだね?」
と尋ねられ、場所を言うと、
「ああ、あの田んぼの中の4軒か~」
と言われた事があります。

もともと地元の農家の人たちばかりが住んでいる地域だったので、他所からやってきた田んぼの中の4軒の家はかなり目立っていたようです。

でも、みんな親切でした。
子供を連れて歩いていると、農家の人から、
「これを持って行きなさい。」
とナスやらきゅうりやら採り立ての野菜をいただくこともたびたびありました。
冬になると、大根や白菜をいただきました。
しかも、重いだろうからと、家まで届けてくれたりしました。
その野菜を下さった方々は、今はもう亡くなられていますが、現在でも別のお家からたびたび野菜をいただきます。

思い出話は長くなり、話はどんどん反れてしまいますが、元に戻します。

引越しの片づけが一段落したある日の夕方、家の周りを探索しようということになり、当時5歳の息子と2歳になったばかりの娘と散歩に出ることにしました。
初めて、土手に出てみました。
今では毎日散歩で通る土手です。
夏の日の夕方、田んぼを通して吹く風は心地よく、私たちは3人で手をつなぎ、歌を歌いながら歩きました。
すると、土手にオレンジ色の花を発見しました。
百合みたいな花です。
よく見ると、土手の中の草にまぎれてあちこちに咲いています。
初めて見た花でした。
こんな百合みたいな花が土手に咲いているなんて!
と、驚きました。
家に飾るつもりで、何本か採りました。
でも、翌日になるとすっかりしぼんでいて、別の蕾が開いていました。
一日で終わってしまう花だというのを知りました。

あんなに感動した花なのに、今では見慣れて眼に留めることもなくなってしまったやぶかんぞうです。




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