流行の週末婚だったけれど

最近、若い人の間で、週末婚というのが流行っているそうです。
週末婚とは、何らかの事情で週末のみ会ったり、週末のみ生活をともにする夫婦のこと。
お互い普段は、別々に好きなように過ごし、週末だけ一緒に過ごすようにするそうです。
自分の生活を干渉されたくないとか、家の中に自分以外の人間の存在を感じるのがうっとうしいと感じる若い人がいるようです。
”好きだから、ずっと一緒にいたい！だから結婚したい！”
という発想はなくなりつつあるようです。

週末婚が流行っていると聞いて、へぇ～、私の裏のご夫婦は、まさに時代の先端を行っているんだなぁと思いました。
裏のご夫婦は、数年に渡る激しい夫婦喧嘩の末、ご主人が出て行きましたが、何年か経った頃、週末になるとご主人が通って来るようになりました。
土曜日の夕方にご主人が来て、日曜日の夕方に帰っていく、そんな生活が続いていました。
『ツバメと通い婚』
たぶん、二人とも５０歳代前半だと思いますが、今の時代の若い人にそういう生活を望む人が多いと聞いて、若い人ばかりではないんだと思いました。

私は、そんなに裏のご夫婦に興味があるわけでありませんが、私の寝室のすぐ横が、ご主人の駐車場なので、土曜日の夕方、シャッターを閉める時になるとデーンと置かれたご主人の車が目に入り、日曜日の朝、シャッターを開けるとまた車が目に入ります。
普段は、置いていない車なので、余計にその存在感は大きく、
「あら、また来ているんだ！そうだ、今日は土曜日だった！」
と思ったものです。
ところが、そのご主人が、一ヶ月以上前から週末になっても来ていないことに気がつきました。
車がないのが日常なので、あると目立ちますが、なければ、それほど気になりません。
でも、考えてみたら、春のお彼岸の頃はすでに車はなかったのを思い出しました。
以前は、３連休だったりすると、２泊くらいすることもあったのですが、今年のお彼岸の３連休は、一度も車を見かけなかったことを思い出しました。
それで、最近は、週末になると、何となく気になりだして、シャッターの開け閉めの時に見るのですが、やはり車はありません。
ご主人は来ていないようです。
今は、私の家も以前とは違う建て方になってしまったので、週末にご主人が来ていても、裏の家の中の様子は一切わからないので、喧嘩をしたのかどうかは、わかりません。
でも、きっと、何かトラブルがあって、ご主人は来なくなってしまったのだろうと思います。
あれだけ、毎日喧嘩ばかりしていたご夫婦なので、週末だけ一緒にいたとしても、長い間には、何かあったんだろうなと思っています。
一年以上続いた週末婚は、終わってしまったようです。

４月１日にやってきたツバメは、それでも、裏の家の玄関先を毎日出入りしているので、すでに卵を産んだのかもしれません。
これから、例年のように子育てが始まるんだろうと思います。

また何ヶ月先か何年先かわかりませんが、ご主人はやってくるんだろうと思います。
他人のことですが、面白い夫婦関係だなと思います。