はーちゃんの気晴らし日記

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信じるものは救われるのか?

2012年09月05日 | 雑談
私の知り合いのお嫁さんの話です。
知り合いは一人息子がいますが、息子一家とは、同居はしていません。
一人息子のお嫁さんが7~8年くらい前から方位学みたいなものに懲りだしました。
お嫁さんは、3人姉妹の一番末。
上のお姉さん2人が、先に方位学に懲りだし、その影響でお嫁さんも始めたらしい。

宗教でもなく占いでもないらしいのですが、生まれた年月と方角を調べて、すべてそれによって行動するそうです。

お嫁さんがそれを始めてから1~2年経ったころ、一番上の子供が小学校入学の時期になりました。
夫婦は、その子供を有名私立大学の付属の小学校に入学させたいと思ったようです。
その時、方位学の先生から、
「毎日その小学校の前に行って、お願いしていれば必ず入学できる」
と言われ、母子で、雨の日も風の日も、毎日毎日希望の小学校の前に行き、子供にも「あなたは、必ずこの学校へ入るのよ。」
と言い聞かせたそうです。
もちろん、小さいときから英才教育の塾にも通わせ、熱心に勉強させていましたが、プラス、そのお願いも続けました。

でも、結果は不合格でした。
補欠にも入れなかったようです。
私はそれを聞いたとき、その時点で、その方位学は当てにならないと、お嫁さんも目を覚ますだろうと思ったのですが、これがそうは行かず、”自分の子供を不合格にした学校がおかしい”という発想になり、逆にお嫁さんはますますそれに深入りするようになりました。
私立を受験して不合格になった子供は、方角的なものから、近くの公立の小学校はダメということで、山奥の生徒が全校で6人くらいしかいない小学校に通うことになりました。
2年生くらいまで通ったでしょうか。
その後、別の私立の小学校の編入試験を受けて、その小学校に通う事になりました。ところが、今度は本人が学校でいじめに合い、どうしてもその学校には行きたくないということになり、結局すぐ近くの方角が良くないという公立の小学校に通いました。
小学校の5年生になった時、また別の私立の小学校に編入して、現在に至っているようです。
私が思うに母親の信仰(?)の犠牲になったのは、その子供なのではないかと。

夫婦には、子供が3人いるので、5人家族です。
当然、家族5人は、生まれた年月も違うので、それぞれ条件が違うわけです。
その人にとって、吉方というものがあるとのことで、その人の条件に合った方角の場所で飲食しなければならないため、朝起きると、子供達一人ひとりの条件に合った場所へ行って、そこにあるコンビニや自販機でおにぎりやジュースを買い、そこで飲食し、次に別の子供の吉方で同じ事をするというのを3人ともにするそうです。
お嫁さんが車を運転して、その足で学校へ送り届けるという日々を送っているらしい。
雨の日も風の日も毎日それをしているそうです。
そうすると、運が開け、良いことがあると信じているようです。
何か良いことがあると、
「あの時、あれをしたから・・・」
と言い、悪いことが起こると
「あの時、あれをしなかったから・・・」
という発想になるそうです。

知り合いに何か悪いことが起こったりすると、必ず
「お義母さんは、○○○星の生まれだから、今はそいうことが起こるの。私が言ったとおりにしなかったから、悪いことが起こったのよ」
と言われてしまうそうです。
そうそう、何年か前にこんなことがありました。
「お義父さんは、このままだと今年中に死ぬと方位学の先生が言っていた」とお嫁さんから言われたそうです。
知り合いは、「嫌なことを言う」と怒っていました。
悪い事を言われれば、誰でも気になるし、できれば回避したいものです。
その時は、知り合いもずいぶん気にしていました。
お嫁さんから、そのために何かをするように言われたそうですが、特に何もせずにいたようです。
それから数年経っていますが、ご主人は、未だにピンピンしています。
結果が違う方に出ている事をお嫁さんは、どう考えているのか、私は理解に苦しみます。

吉方というのは、毎日の方角もあるのですが、1ヶ月から3ヶ月くらいの一定期間、自分の家以外のその人の吉方となる場所で寝泊りし、飲食しなければならない時期があるそうです。
その期間は自分の家では寝られないし、食事もできないらしい。
なので、その時期になると、「良い」と言われる方角にある友人の家を借りたり、ホテルに滞在したりしています。
家族全員が、同じならばまだしも、3人の子供のうちの1人だけが吉方を取らなければならいこともあり、その間、吉方を取る子供は嫁さんと一緒に家から離れることになります。
しかも、その家は、父親が単身赴任で、普段は家にいないため、残された二人の子供は、子供だけでその期間を生活することになるそうです。
昼間は家に戻るらしいのですが、夜は子供だけで過ごすことになるらしい。
ご主人も、その吉方の取り方には反対らしく、それが夫婦間のキレツにもなっているようです。
「夜に子供だけ家に残して、何が良いことあるんだ!」
とご主人は言い、私も、それは当然だと思います。
子供にそんな生活をさせて、ご主人とは上手くいかなくなり、本当にそれが良いことなのか、と私は思います。

そういうことをあまり信じていない私には理解不能です。
信じるものは救われるのかもしれません。
それである意味、お嫁さんは救われているのかもしれません。
それは、本人の勝手ですが、周囲まで巻き込むのはどうなのかなと思います。

私も全く神仏を信じていないわけではありません。
お正月には初詣に行きます。
近くの神社から祈祷のお札が来れば、それなりに飾ります。
亡くなった母は「朝日に手を合わせなさい」と私によく言っていました。
なかなか言われた通りにはできませんが、手を合わせる気持ちが、全くないわけではありません。
もちろん、仏壇には毎日手を合わせています。
お墓参りにも行きます。
でも、それとこれとは、違うような気がします。


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