はーちゃんの気晴らし日記

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奇妙な電話

2005年10月26日 | 雑談
私の仕事は事務所での雑用もろもろ。
その中には電話番もある。
私の会社で電話を取る人間は4人いるけれど、主に私が取ることが多い。

10年くらい前だったと思う。
ある電話が入り
「昨日、オタクの会社の若い人にお財布を拾ってもらったので、お礼を言いたい。名前を聞いたけれど、忘れてしまった。電話口に出してもらえないか?」
という内容だった。
当時、私の会社は私と同年代くらいの人がほとんどだったので、若い人はほんの数人しかいなかった。
背はどのくらいか?メガネは掛けているか?などと聞き、一番該当するような人に聞いてみると、「心当たりはない」という。
「オレなら、届けないで使っちゃうよ」
とあっけらかんと言われた。
さもありなん。

私の会社とまったく同じ名前の会社があるらしい。
そこと間違えた電話も数多くかかる。
それで、同名の別の会社の人のことではないか?と言って電話を切った。

それから何年かして、今度は
「先日、自転車でころんで、お宅の会社の若い人に助けてもらったから、お礼を言いたい」
という電話が入った。
それも心当たりを聞いたけれど該当者はなく、同名のもう一つの会社にはずいぶん親切な人がたくさんいるんだなと思った。

それから、去年だったと思う。
今度は
「ヤクルトの仕事をしているけれど、昨日品物を倒してしまい、通りかかったオタクの会社の人に手伝ってもらって助かった。お礼を言いたい。」という電話。
何だかおかしいと思い始めた。

いくら会社間違えでも、そんなに同じような話ばかりあるはずがない。
そこで、
「○○のことかしら?」
とちらっと架空の名前を言ってみた。

すると翌日から、私が言った名前宛ての電話が1日に1本、毎日かかるようになった。
実在しない人物なので、誰が出ても
「そういう人間はいません」
ということになるけれど、その電話は2週間位毎日続いた。
かけてくる相手は、その都度違う人間だった。
社内に若い男性がいれば、その人間をターゲットに何かの勧誘をしようとしているのだろうと思った。

2~3日前に、こんな電話があった。
「交通安全協会の者ですが、アンケートを取りたいのでお宅の会社で30歳以上の独身の男性を電話口に出してください」
というものだった。
低めのどすの利いたような話し方。
「30過ぎの独身男性はいませんけど」
と言うと、
「はぁ?神奈川県警の方からの資料で、現在該当する男性がいるということになってますよ」
とかなりすごみのある言い方。
実際、社員は全員妻帯者だし、独身の人も以前はいたけれど、今はいない。
「いないものは、いない」
ということでつっぱると
「それじゃ、辞めたということで、県警の方に報告します。」
と言って、相手は電話を切った。

切ってから、やっぱり変だなと思った。
交通安全協会なるものが電話でアンケートだなんて言ってくるだろうか?
それに、警察に社内の人間の情報がわかるのだろうか?
電話口に若い独身男性を出して名前を聞き、何かの勧誘をしようとしているのではないだろうかと考えた。

最近は個人情報が簡単に手に入りにくくなっているため、公共機関を装ってそんな電話をかけてくるのかもしれないと思った。
用心しないと私のようなぼんやりは、うまいこと騙されてしまうなと思った。

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