はーちゃんの気晴らし日記

気ままに 楽しく 書きくけこっこ!

まさかの再会

2010年12月09日 | わたくしごと
今朝のラジオは、『まさかの再会』というテーマでした。
いつもテーマが出る度に、「私もラジオ番組に投稿したいなぁ」と思うのですが、何せ朝の忙しい時間です。
ゆっくりパソコンの前に座って文章を組み立てる時間などなく、代わりにブログの題材にさせてもらっています。

私のまさかの再会は忘れもしません30年くらい前のゴールデンウィーク直前でした。
5月5日に義妹の結婚式があるため、義母に頼まれてお金を下ろすため、隣の駅の銀行へ行きました。
そこで、思いもかけない人物に再会しました。
話をしたわけではないので、再会というのは、ちょっと違うかな?
見かけた・・・いやそれも違う、見たかな?

その人は学生時代に付き合っていた人です。
今で言う元彼というヤツです。
その人との付き合いはそれほど長くはなく数ヶ月でした。
事情があって、ちょっと会わないうちに一方的に別れを告げられました。
要は振られたわけです。
付き合い始めも一方的で、かなり強引な彼に引きずられた感じでした。
”この人とは長くは続きそうもないなぁ”と思いながらも、その時は、彼の強引さに惹かれていました。
彼が言う別れの理由は、
「他に好きな人ができた」
でした。
彼が言うには、
「彼女は純粋で穢れがない」
とのことでした。

じゃあ、私は不順で汚いということか?と思いましたが、私はすんなり身を引きました。
学生時代のことですから、彼に対する気持ちも引きずることなく、私なりにすぐに整理整頓できました。
でも、そうは言ってもその後は会いたくなかったなぁ。

それから8年くらい経って、偶然隣の駅の銀行で出会ったのです。
その時、私は1歳2ヶ月になる息子を連れていました。
学生時代の私の住まいは東京。
その人は横浜でした。
そして結婚して私は神奈川県に住むことになりましたが、同じ県内とはいえ、生活圏は全く別で、しかも銀行で会うなんて驚きでした。
私が最初に見つけました。
他人の空似かと思いましたが、受付で呼ばれた名前は、紛れもなくその人でした。
私は、ドキドキしながら、隠れるようにATMへ行き、義母のお金を下ろしました。
面と向かって会いたくはなかった。
お金を下ろすとそのまま駅に向かい電車に乗りました。
すると、驚いたことに同じ電車にその人も乗っていたんです!
その時は、その人も私に気づいたみたいです。
じーっと見られているのを感じました。
でも、私は気づかない振りをしました。
息子を抱いてドアの隅に立ち、窓の外の景色を見ました。
息子は乗り物が大好きだったので、窓の外から見える車を次々と指差して喜んでいました。
私は背中に彼の視線を感じながら
「ブーブね、ブッブー!」
と言いながら、ひたすら息子だけを見つめ、息子と会話を続けました。
そうして、そのまま次の駅で降りました。

「私はこんなに幸せなの。こんなに可愛い息子に恵まれて、とっても幸せなの!」
と無言のまま背中に感じる視線に伝えたつもりでした。

彼がその時、どんな生活をしているのかは知りませんが、ただただ自分の幸せをアピールして、納得いかない理由で自分を振った男に当てつけたかったんだと思います。
その時、息子が一緒にいてくれたことを心から感謝しました。


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