はーちゃんの気晴らし日記

気ままに 楽しく 書きくけこっこ!

渚のアデリーヌ

2006年02月14日 | 我が家
まだ、娘の引越しの日取りは決まっていないのですが、そろそろ準備をはじめなければ・・・と思って部屋を見回したとき、埃にまみれた懐かしいものが目に入ってきました。
簡易キーボードです。

確か3~4年前のことだったと思います。
娘が突然、このキーボードを買い込んできました。
もう一度『渚のアデリーヌ』を弾きたいと言うのです。

『渚のアデリーヌ』は、私も大好きな曲で、娘にピアノを習わせるきっかけになった曲でもあります。
私は自分ではピアノを弾くことはできないので、できればあの曲をいつか自分の娘に弾いてほしいなと思っていました。
そして、娘に
「ピアノを習って、いつかお母さんの好きな『渚のアデリーヌ』を弾いてほしいナ」
と何気なく言ったと思います。
そんな記憶があります。

娘がピアノを習い始めて数年後の発表会の時、どんな曲を弾くかということになり、娘は私の言葉を覚えていて先生に話したようです。
先生はすぐにOKしてくださり、娘は発表会で『渚のアデリーヌ』を弾くことになりました。
私の念願は叶い、娘の弾くピアノで『渚のアデリーヌ』を聴くことができました。

その後ピアノの先生が結婚、出産、育児でピアノ教室が休みになり、教室が再会した頃は娘も中学生になっていて、部活が忙しくピアノのお稽古の時間はなくなり、結果的にその発表会が最後の発表会になってしまいました。

それから10年以上が経った頃、娘は『渚のアデリーヌ』をもう一度ちゃんと弾けるようになりたいと言いだしました。

娘が高校二年生の時の保護者会の時、保護者が一人一人自分の子供の近況を報告しました。
その時に、T君(娘のダンナ)のお母さんが、
「うちの息子は今ピアノに凝っていて、友達と一緒に練習しているんですよー」
と言っていました。
その時は、娘もT君もただのクラスメートというだけで特別なつきあいはありませんでしたが、私にとって何故かT君のお母さんの話は印象に残った話の一つでした。

それから約2年後、娘とT君は付き合いはじめることになりました。

ある日、娘がT君のサッカーの練習を見に行った時のことです。
学校の体育館にピアノがあり、練習が終わった後、T君が娘の前でピアノを弾いてくれたそうです。
そしてその曲は、以前友達と一緒に
「いつか好きな人の前で弾こうね」
と言いながら毎日練習した曲だったとか。
それを聞いた私は、
「あっ、保護者会のときにT君のお母さんが毎日練習しているといっていた曲だ!」
と思いました。

娘は、以前自分もピアノをやっていて、最後の発表会で『渚のアデリーヌ』を弾いたという話をしたところ、T君がその曲を今度は自分のために弾いて欲しいと言ったそうです。
それで、娘がシンセサイザーを買い込むことになったわけです。

当時、その話を聞いて、
若いっていいよナーと、私までウキウキしてきたのを思い出しました。

そんな思い出のあるキーボード。
今では、埃にまみれてしまってます

これ、新居に持って行ってくれるのかな~


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