はーちゃんの気晴らし日記

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弟の一周忌

2015年05月15日 | わたくしごと
一年前の今日、弟は亡くなりました。
あの日の天気がどうだったのかあまり記憶はありませんが、弟はゴルフに行っていたというので、一年前の今頃は、きっと楽しくコースを回っていたんだろうと思います。
楽しく談笑しながら歩いている弟の姿が目に見えるようです。

夜になって、そろそろお風呂に入ろうかなと思い、席を立ったところに甥から弟の死を知らせる電話がありました。
そのときの事を思い出すと、自分と目の前にあったプリンターだけが暗闇の中に見えます。
夜だったので外は暗かったのですが、部屋には普通に電気がついていたし、テレビもついていました。
そばには主人もいたのですが、それでも私の周囲はすべて真っ暗闇で、その中に私はたった一人で立っていたような感じがしています。

弟とは年に何回か会っていましたが、最近では法事や葬儀などの会場で会うことが多く、いつも弟は先に現地にいて、私の姿を見つけると「こっち、こっち」と手招きしました。
先日、5月9日に弟の一周忌の法要があったのですが、いつものように弟が「こっち、こっち」と手招きしてくるような気がしました。
弟が法要の主人公になってしまったというのは、今でも信じられない思いです。

亡くなる二ヶ月前に、福島の義弟の葬儀がありました。
弟は、早朝から家を出て、葬儀に出席してくれました。
前日から駅前のホテルに泊まっていた私たちは、弟を福島の駅まで迎えに行きました。
駅の入り口に寒そうに立っていた弟の姿を思い出します。
義妹一家とは、そんなに交流があったわけではないので、わざわざ葬儀に出席しなくても良いのに・・と思いましたが、律儀な性格だったと思います。
弟の奥さんも「そこまでしなくても良いのに・・・」と思うことが、多々あったと言っていました。
周囲に気を遣いすぎて、心臓にも負担がかかってしまったのかなと思ったりします。

弟が亡くなってからしばらくの間、電車に乗れませんでした。
友達から誘われても、どうしても気持ちが「電車に乗る」という方向に向きませんでした。
自分でもその理由がわかりませんでしが、後になって「もしかしたら、弟が電車の中で亡くなったからかな」と思いました。
もちろん今では普通に電車に乗れますが、そのときの自分が不思議です。

私は年に数回しか弟と接する機会はなかったので、日常的には、弟がいなくなったという実感はありません。
でも、弟の家族は、突然大黒柱がなくなってしまい、大丈夫かなと心配でしたが、それぞれに今まで通りやっているようです。
奥さんは、相変わらずSMAPの草薙剛の追っかけをやっているらしく、弟がいなくなってしまったので、余計に熱が入るようになったのかもしれないと思ったりします。
でも、毎日沈んで過ごしているより、よほど良いなと思います。
弟もきっと向こうの世界から半分苦笑いしながら、安心して見ているだろうと思っています。

今日の弟の命日、一人で静かに弟を偲びたいと思っています。


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