事故から1年が過ぎた。
去年の10月の末、生まれて初めて交通事故をやってしまった。
朝の通勤途中のことだった。
停止線からの目視はできず、ミラーで確認する見通しの悪い交差点だった。
たびたび事故が起こるその場所は、私も注意して通っていたはずだった。
その日も一旦停止して、ミラーを確認し、少しずつ車を走らせながら、目視できる位置まで進んだ・・・はずだった。
でも、いなかったはずのバイクがいた。
私はすぐに停止したけれど、バイクは止まりきれずに、私の車にぶつかった。
相手は男子学生だった。
バイクは、正面からつっこんだような形になり、私の車の一部が壊れ、相手のバイクのハンドルが曲がり、オイルタンクに傷がついた。
お互いにさほどスピードは出ていなかったせいか、相手は転倒する事もなく、普通にバイクから降りた。
すぐに警察に連絡しようとした私を、相手の学生は「連絡はしたくない」と言って、さえぎった。
私は車だけれど、相手はバイクで生身の身体だから、後で具合が悪くなることも想定され、警察に電話する事を勧めた。
でも、相手はガンとして聞き入れなかった。
保険屋さんに相談して保険屋さんからも説得してもらったけれど、相手はノーだった。
今後も、絶対に、身体の不調を訴える事はないし、病院へ行く事もないと言った。最後には、半分怒鳴るように、ものすごい形相で、「病院へは絶対に行きませんから!」と言いきった。
それで、お互いの連絡先を書いて、その場は別れた。
お昼になって、相手の学生から電話があり、やはり警察に行くと言ってきた。
私としては二度手間だけれど、もともとその方がいいと思っていたので、会社から時間をもらって警察に行き、事故の報告と物損の手続きをしてきた。
それから、10日くらい経った頃、また相手から電話があり、
「首が痛いので病院へ行ったら、むち打ちだと言われた。人身に切り替えたいので一緒に警察に行ってほしい」
と言ってきた。
信じられなかった。
あの時、絶対に病院にはいかないから、警察には連絡したくないと言ったときの学生の形相を思い出して唖然とした。
腹が立ったけれど、警察へ行って人身事故に切り替えた。
罰金こそはなかったけれど、何点か減点になるだろうから、点数によっては、シートベルトでつかまっても免停になる可能性があると言われた。
人身事故というものが、こういうものだということを初めて知った。
何故、相手の学生が、あれほど警察に行く事を拒否したのか、未だにわからない。
何事もなく無事に1年が過ぎたけれど、なんとなくうっとうしいような心にひっかかりを感じた1年間だった。
教訓---このようなときは、相手が何を言おうと、自分だけでも警察を呼んで、事故の報告をすること---
私にも、相手がそれでいいのなら、面倒な現場検証で時間を潰すより、物損で片付けたほうが楽だという気持ちがあったので、それも反省。
去年の10月の末、生まれて初めて交通事故をやってしまった。
朝の通勤途中のことだった。
停止線からの目視はできず、ミラーで確認する見通しの悪い交差点だった。
たびたび事故が起こるその場所は、私も注意して通っていたはずだった。
その日も一旦停止して、ミラーを確認し、少しずつ車を走らせながら、目視できる位置まで進んだ・・・はずだった。
でも、いなかったはずのバイクがいた。
私はすぐに停止したけれど、バイクは止まりきれずに、私の車にぶつかった。
相手は男子学生だった。
バイクは、正面からつっこんだような形になり、私の車の一部が壊れ、相手のバイクのハンドルが曲がり、オイルタンクに傷がついた。
お互いにさほどスピードは出ていなかったせいか、相手は転倒する事もなく、普通にバイクから降りた。
すぐに警察に連絡しようとした私を、相手の学生は「連絡はしたくない」と言って、さえぎった。
私は車だけれど、相手はバイクで生身の身体だから、後で具合が悪くなることも想定され、警察に電話する事を勧めた。
でも、相手はガンとして聞き入れなかった。
保険屋さんに相談して保険屋さんからも説得してもらったけれど、相手はノーだった。
今後も、絶対に、身体の不調を訴える事はないし、病院へ行く事もないと言った。最後には、半分怒鳴るように、ものすごい形相で、「病院へは絶対に行きませんから!」と言いきった。
それで、お互いの連絡先を書いて、その場は別れた。
お昼になって、相手の学生から電話があり、やはり警察に行くと言ってきた。
私としては二度手間だけれど、もともとその方がいいと思っていたので、会社から時間をもらって警察に行き、事故の報告と物損の手続きをしてきた。
それから、10日くらい経った頃、また相手から電話があり、
「首が痛いので病院へ行ったら、むち打ちだと言われた。人身に切り替えたいので一緒に警察に行ってほしい」
と言ってきた。
信じられなかった。
あの時、絶対に病院にはいかないから、警察には連絡したくないと言ったときの学生の形相を思い出して唖然とした。
腹が立ったけれど、警察へ行って人身事故に切り替えた。
罰金こそはなかったけれど、何点か減点になるだろうから、点数によっては、シートベルトでつかまっても免停になる可能性があると言われた。
人身事故というものが、こういうものだということを初めて知った。
何故、相手の学生が、あれほど警察に行く事を拒否したのか、未だにわからない。
何事もなく無事に1年が過ぎたけれど、なんとなくうっとうしいような心にひっかかりを感じた1年間だった。
教訓---このようなときは、相手が何を言おうと、自分だけでも警察を呼んで、事故の報告をすること---
私にも、相手がそれでいいのなら、面倒な現場検証で時間を潰すより、物損で片付けたほうが楽だという気持ちがあったので、それも反省。