ちょっと、ほのぼの

昨日、会社の帰りに息子から電話があった。
「今、スーパーで買い物をしているんだけど、今日の夕飯、何？」

昨日は、息子は仕事が休みで、多分彼女と二人で買い物しているんだろうと思った。
「ビーフシチューにしようと思っていたけど、買い物しているなら、自分の食べたいものを買って来てもいいよ」
と私は答えた。

「ステーキでもいい？」
と言うので、
お正月以来食べていないし、たまにはいいかな？と思って、ＯＫした。

しばらくして、息子は、両手にビニール袋を下げて帰ってきた。
「高かったから、ステーキは２枚だけ買ってきた」
と言って、ステーキを出した。





一応国産と表示されており、サーロイン。
厚さはそんなにないけれど、
おいしそう。

他にもたくさん珍味などの食料品を買い込んできていた。
こりゃあ、高額な夕食になったなーと内心思った。
いつも通り、レシートを差し出されるのかと思ったら、

「このステーキ、オレはいらないから二人で食べて」
と言う。
「えっ？どうして？もう食べて来たの？」
と言うと、
「そうじゃないけど、もう一枚買うには予算がなかったから、俺はいらないから二人で食べて」
と言う。
「ごちそうしてくれるの？」
と言うと照れくさそうにうなずいた。

実は息子は２月から職場を変えた。
以前に比べたら、収入も少しばかり増えた。
２月のお給料は日割りだったので、少なかったと思うけれど、
３月のお給料は全額入ったはずだ。
そこで私たちにご馳走してくれることにしたらしい。

今まで息子からこんな形で何かしてもらったということがなかったので、主人と顔を見合わせてしまった。

こんなちんまりしたステーキを３枚買えないのも情けないけれど、
ちょっと、ほのぼのうれしかった。

もちろん、３人で分けて食べましたよ。