ツブは、この春から小学生になりました。
ツブが学校へ行くようになって一週間くらい経った頃でした。
まめたろうの用事で、娘が出かけていて、ツブとミニは、私の家に来て留守番をしていました。
ツブは元気にテレビを見たり、ミニとじゃれあって遊んだりしていました。
それなのに、娘が帰ってきた途端、ツブは、娘の顔を見て、突然泣き始めました。
「明日から学校へ行きたくない」
と言っています。
娘が、理由を聞くと、
「先生の言っていることがわからない」「学校で何をしたら良いかわからない」
と言います。
娘は、
「先生の言っていることがわからなかったら、先生に聞けばよい。
みんながいるところで聞けなかったら、後から先生のところへ行って、聞きなさい。
わからないから、学校へ行って、色々なことを覚えるんだから、わからなくても心配しなくても良い。
わからないからと学校へ行かなくなったら、余計に何もわからなくなる」
そんなようなことをツブに話していました。
ツブは、泣きながら、宿題をどうやって良いかわからないと言います。
そして、学校で返却されたプリントを出しました。
見ると、ひらがなの練習でした。
「く」の練習で、いくつかの白いマスにお手本通りに「く」と書くというのがわからず、何も書かずに提出してしまったようです。
「く」という字も上手に書けていなくて「し」だか「く」だか、よくわからないような字が書かれていたので、先生の赤ペンで「く」と直され、何も書いていない部分は、全部「く」と赤ペンで書かれていました。
当然、花まるはなく、すべてが、赤ペンで直されただけのプリントでした。
ツブにとっては、それがショックだったのかもしれないと思いました。
ただ、「わからない、わからない」と言って泣いています。
それで、娘がそばについて、「く」の書き方を教え、そのプリントを「く」で埋めるように教えました。
ツブは、集中してプリントをやりました。
気持ちを集中させて、一つ一つ力を込めて書くので、全身に力が入るらしく、プリントが終わった時は、まるで肩こりのおじさんみたいに、首を回していました。
その後は、順調に学校へ行っていると思っていたのですが、どうやらツブは毎日学校へ行くのを渋って、朝の登校が大変な日が続いているというのを知りました。
学校での様子がわからないので、担任の先生に連絡してみたらどうか?と私は思いました。
先生の言っていることがわからないとツブが言っているのだから、先生の話がわからない生徒がいることを先生に伝えたほうが良いのではないかと思いました。
そんなことを娘に話そうと思っていたところ、保護者会があり、先生と一対一で話をすることができ、ツブの事を話したと言います。
先生が言うには、わからない事があると、ツブは必ず確認に来るし、わかるまで聞いてくるから大丈夫だと思うということだったそうです。
それでも、ツブの行き渋りは続きます。
朝は登校班で学校まで行くのですが、娘が登校班の集合場所まで一緒に行くそうです。
すると、ツブは、下を向いて娘の後を隠れるようにして付いてくるそうです。
その後は、子供たちだけで学校へ行くのですが、ある日、校門のところへ来た途端、ツブは泣き出して、どうしても学校の中へ入ろうとせず、困った登校班の上級生たちが、担任の先生を呼んできて、先生が説得して、何とか学校の中へ入ったと言います。
その時の事を、まめに聞くと、
「普通に学校へ行ってもらわないと、ボクも面倒くさくて嫌になっちゃうよ。」
という答えが返ってきました。
行き渋りの経験のないまめにしては、ツブの気持ちもわからないし、かと言って、お兄ちゃんである以上、知らん振りをするわけにはいかずで、まめとしては、面倒くさいという言葉になって、出てきたんだろうと思いました。
私もずいぶん心配になり、
「少しの間、ツブにわからないように登校班の後ろを歩いて付いて行ってみたら?」
と娘に言いましたが、ツブが学校へ行った後、今度はすぐにミニを幼稚園バスに乗せなければならず、時間的にツブについて歩くことはできないと言います。
登校拒否について、ネットで調べてみました。
協調性に欠ける。
臆病。
完璧主義。
過保護。
母子分離不安
そういう子供が、登校拒否になることが多いと書かれていました。
過保護というのは、娘の場合、ちょっと違うのかなと思いましたが、ツブに当てはまる部分がいくつかあります。
ネットでは、行き渋る子供とずっと一緒に登校したという人もいました。
しかも6年間、ずっと。
「それは、特異なことじゃない、その子はそういう子なんだから、他人の目を気にすることなくやればよい」
という意見もありました。
できれば、根本的な部分でツブがふっきれてくれたらそれが一番だと思います。
パパも心配して、先生と連絡を取ったりしているようです。
先生の話では、学校の中でのツブは、特に問題はなく、普通にやっているようです。
早生まれなので、他の生徒についていけないのかもしれないと思ったりしましたが、わからない時は、必ず聞いてくるし、他の生徒と比べて特に劣っている部分もないと担任の先生は、言うそうです。
一時、私の家に来てもちょっと元気がないような事もありました。
最初の頃は、私が何も聞かなくても学校の話をしたりしていたのに、
「今日は体育あったの?」
と聞いても、
「わからない」
と答えます。
学校の事は、ツブの頭の中から消し去ってしまいたいことなのかと思ったりしました。
私が思うに、ツブは、新しい生活になじめず、不安で一杯なんだろうと思います。
何でもわからない初めての事ばかりなので、次は何があるのか、次は何をするのかと、想像の付かないことが不安でたまらなくなるんだろうと思います。
そういえば、幼稚園の時もそうでした。
翌日、ホットケーキ作りをするという日に、「怖い」と言って泣き出したことがありました。
『ホットケーキつくりが怖い』
入学してから、そろそろ2ヶ月が過ぎようとしていますが、ツブの行き渋りは、今でも続いているようです。
朝になると、学校へ行きたくなくて、泣くそうです。
アレが嫌だとか、コレが嫌だとか理由をつけるそうですが、納得できるような理由ではなく、娘も最近では、
「何でもいいから、ごちゃごちゃ言ってないで、さっさと行け!」
みたいな気持ちになっているとか。
学校からは、元気に帰ってきて、
「朝、嫌だと言っていたことは、どうだったの?」
と聞くと、
「何それ?何のことだっけ?」
という反応をするそうです。
最近は、私の家に来ても以前のように元気だし、時間になるまで外で同級生と遊び、家に入ってきてからは、自分から学校の話をしたりもします。
でも、相変わらず、朝になると、行き渋るようです。
何ヶ月か経ち、一通りの事を経験して、学校はこういうところだと自分で判断できるようになれば、ツブの気持ちも変わってくるかもしれないと思いますが、いつになったら、泣かずに学校へ行けるようになるんだろうかと思っています。
毎朝のウォーキングの時に通る道祖神に
「ツブが楽しく学校へ行けますように」
とお願いしながら歩いている日々なんです。
ツブが学校へ行くようになって一週間くらい経った頃でした。
まめたろうの用事で、娘が出かけていて、ツブとミニは、私の家に来て留守番をしていました。
ツブは元気にテレビを見たり、ミニとじゃれあって遊んだりしていました。
それなのに、娘が帰ってきた途端、ツブは、娘の顔を見て、突然泣き始めました。
「明日から学校へ行きたくない」
と言っています。
娘が、理由を聞くと、
「先生の言っていることがわからない」「学校で何をしたら良いかわからない」
と言います。
娘は、
「先生の言っていることがわからなかったら、先生に聞けばよい。
みんながいるところで聞けなかったら、後から先生のところへ行って、聞きなさい。
わからないから、学校へ行って、色々なことを覚えるんだから、わからなくても心配しなくても良い。
わからないからと学校へ行かなくなったら、余計に何もわからなくなる」
そんなようなことをツブに話していました。
ツブは、泣きながら、宿題をどうやって良いかわからないと言います。
そして、学校で返却されたプリントを出しました。
見ると、ひらがなの練習でした。
「く」の練習で、いくつかの白いマスにお手本通りに「く」と書くというのがわからず、何も書かずに提出してしまったようです。
「く」という字も上手に書けていなくて「し」だか「く」だか、よくわからないような字が書かれていたので、先生の赤ペンで「く」と直され、何も書いていない部分は、全部「く」と赤ペンで書かれていました。
当然、花まるはなく、すべてが、赤ペンで直されただけのプリントでした。
ツブにとっては、それがショックだったのかもしれないと思いました。
ただ、「わからない、わからない」と言って泣いています。
それで、娘がそばについて、「く」の書き方を教え、そのプリントを「く」で埋めるように教えました。
ツブは、集中してプリントをやりました。
気持ちを集中させて、一つ一つ力を込めて書くので、全身に力が入るらしく、プリントが終わった時は、まるで肩こりのおじさんみたいに、首を回していました。
その後は、順調に学校へ行っていると思っていたのですが、どうやらツブは毎日学校へ行くのを渋って、朝の登校が大変な日が続いているというのを知りました。
学校での様子がわからないので、担任の先生に連絡してみたらどうか?と私は思いました。
先生の言っていることがわからないとツブが言っているのだから、先生の話がわからない生徒がいることを先生に伝えたほうが良いのではないかと思いました。
そんなことを娘に話そうと思っていたところ、保護者会があり、先生と一対一で話をすることができ、ツブの事を話したと言います。
先生が言うには、わからない事があると、ツブは必ず確認に来るし、わかるまで聞いてくるから大丈夫だと思うということだったそうです。
それでも、ツブの行き渋りは続きます。
朝は登校班で学校まで行くのですが、娘が登校班の集合場所まで一緒に行くそうです。
すると、ツブは、下を向いて娘の後を隠れるようにして付いてくるそうです。
その後は、子供たちだけで学校へ行くのですが、ある日、校門のところへ来た途端、ツブは泣き出して、どうしても学校の中へ入ろうとせず、困った登校班の上級生たちが、担任の先生を呼んできて、先生が説得して、何とか学校の中へ入ったと言います。
その時の事を、まめに聞くと、
「普通に学校へ行ってもらわないと、ボクも面倒くさくて嫌になっちゃうよ。」
という答えが返ってきました。
行き渋りの経験のないまめにしては、ツブの気持ちもわからないし、かと言って、お兄ちゃんである以上、知らん振りをするわけにはいかずで、まめとしては、面倒くさいという言葉になって、出てきたんだろうと思いました。
私もずいぶん心配になり、
「少しの間、ツブにわからないように登校班の後ろを歩いて付いて行ってみたら?」
と娘に言いましたが、ツブが学校へ行った後、今度はすぐにミニを幼稚園バスに乗せなければならず、時間的にツブについて歩くことはできないと言います。
登校拒否について、ネットで調べてみました。
協調性に欠ける。
臆病。
完璧主義。
過保護。
母子分離不安
そういう子供が、登校拒否になることが多いと書かれていました。
過保護というのは、娘の場合、ちょっと違うのかなと思いましたが、ツブに当てはまる部分がいくつかあります。
ネットでは、行き渋る子供とずっと一緒に登校したという人もいました。
しかも6年間、ずっと。
「それは、特異なことじゃない、その子はそういう子なんだから、他人の目を気にすることなくやればよい」
という意見もありました。
できれば、根本的な部分でツブがふっきれてくれたらそれが一番だと思います。
パパも心配して、先生と連絡を取ったりしているようです。
先生の話では、学校の中でのツブは、特に問題はなく、普通にやっているようです。
早生まれなので、他の生徒についていけないのかもしれないと思ったりしましたが、わからない時は、必ず聞いてくるし、他の生徒と比べて特に劣っている部分もないと担任の先生は、言うそうです。
一時、私の家に来てもちょっと元気がないような事もありました。
最初の頃は、私が何も聞かなくても学校の話をしたりしていたのに、
「今日は体育あったの?」
と聞いても、
「わからない」
と答えます。
学校の事は、ツブの頭の中から消し去ってしまいたいことなのかと思ったりしました。
私が思うに、ツブは、新しい生活になじめず、不安で一杯なんだろうと思います。
何でもわからない初めての事ばかりなので、次は何があるのか、次は何をするのかと、想像の付かないことが不安でたまらなくなるんだろうと思います。
そういえば、幼稚園の時もそうでした。
翌日、ホットケーキ作りをするという日に、「怖い」と言って泣き出したことがありました。
『ホットケーキつくりが怖い』
入学してから、そろそろ2ヶ月が過ぎようとしていますが、ツブの行き渋りは、今でも続いているようです。
朝になると、学校へ行きたくなくて、泣くそうです。
アレが嫌だとか、コレが嫌だとか理由をつけるそうですが、納得できるような理由ではなく、娘も最近では、
「何でもいいから、ごちゃごちゃ言ってないで、さっさと行け!」
みたいな気持ちになっているとか。
学校からは、元気に帰ってきて、
「朝、嫌だと言っていたことは、どうだったの?」
と聞くと、
「何それ?何のことだっけ?」
という反応をするそうです。
最近は、私の家に来ても以前のように元気だし、時間になるまで外で同級生と遊び、家に入ってきてからは、自分から学校の話をしたりもします。
でも、相変わらず、朝になると、行き渋るようです。
何ヶ月か経ち、一通りの事を経験して、学校はこういうところだと自分で判断できるようになれば、ツブの気持ちも変わってくるかもしれないと思いますが、いつになったら、泣かずに学校へ行けるようになるんだろうかと思っています。
毎朝のウォーキングの時に通る道祖神に
「ツブが楽しく学校へ行けますように」
とお願いしながら歩いている日々なんです。