みなさん、こんにちは。
今回は《宮殿磐鬱 楼観飛驚》のプリントをアップしました。
そしてブログでは「磐」と「驚」に注目しました。
漢字の成立ち辞典によると、磐にふくまれる「般」には「ぐるりとまわる」という意味があり、舟+殳(棒を手に持つ形)で、かじを切って舟をぐるりともとに戻す形になっているという。ここから般には、
「ぐるりとまるく回る」
「まるく平らに広がる」
というイメージがあり、
搬 ものを移して平らに敷き広げるさま。運搬
盤 まわりがまるく平らな大皿。円盤。
磐 平らに広がった大岩。盤石。
瘢 皮膚にできた平らな傷跡。
となるそうです。
一方、驚にふくまれる敬にふくまれる苟(キョウ)は、何かに驚いて体を緊張させるさまを示す形です。
このため「敬」をふくむグループには、
「身を引き締める」
というイメージがあります。ここから、
警 敬(身を引き締める)+言 言葉で注意を与え、身を引き締めて用心させる。
驚 敬(なにかに驚いて体を緊張させる)+馬 なにかに驚いて体をこわばらせる。
となります。
千字文の道のりはまだ半ばにも達していませんが、このさき般も敬も同じグループの字は出てこないので、今回はふたつ取り上げました。
リンク先にあるプリントは千字文(岩波文庫)、漢字源(学研)などを参考にしてつくりました。
子どもが漢字を身につけるのに役に立つと思います。小学生のお子さんがいるお知り合いの方がいたら、よければこのブログを紹介してください。
みなさんのリアクション、お待ちしています。
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