10月に読んだ本
『モンテ・クリスト伯(全7巻)』アレクサンドル・デュマ/山内義雄訳
『夜想曲集』カズオ・イシグロ/土屋政雄訳
やはりウワサにたがわず『モンテ・クリスト伯』の面白いこと面白いこと。
すっかり寝不足体調不良になりました。
長いのですが、あまりにもドラマチックな展開に引き込まれるので気になりませんでした。途中、復讐劇から逸れての話が長いのがしんどいところもありましたが、後から生かされて行くのでそれもまたよしで。
昔の大衆娯楽小説なんだけど、その面白さに古びた感じは一切なくマンガみたいに一気に読めました。何度も映像化などがなされているのも肯けるし、これからも作られ続けるでしょう。
単に復讐だけでも面白かったのかも知れないけれど、まず恩返しとかしてるところも新鮮味がありました。最後に自分のしてきた事を自問自答してみたり、この人、ほんとの根っこの部分ではとってもいい人なのは変わっていないのね、とか。
それにしても、復讐される側のなんと弱味の多いこと。脛に傷、というかつけいる隙が多すぎるというのか。思わず人間関係相関図を書き出してしまいました。
ちょっと前にアニメ化されたときは、私は見ていませんが復讐される側の息子が中心に話が展開されていたと聞きました。それもアリだなあ。うまいつくり方かも。
ずっと読んでいるとアルベール君に自然と親しみを持ってしまうので、いざ決闘!となったときには本当にモンテクリスト伯がアルベールを殺したがっているのか考え込んでしまって絶対なんか両方イヤー。(アルベールも伯爵もしなないでー)という気持ちになっていました。
話逸れますがその時の自分の状況からして「不安であるうちは希望もある」というモレル氏の言葉が頭に残りました。
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