アイスランドが舞台の、思春期の少年たちの物語「ハートストーン」http://www.magichour.co.jp/heartstone/
という映画を見たんですけどね、その映画と恵比寿のかんじが非常にギャップがあり、普段はあまり感じないのですが、都会っていいな(正確には都会に簡単に出られるって)と単純に思いました。田舎の嫌なところが出ている話だったので。
(ほぼネタバレな映画メモ↓)
東アイスランドの小さな漁村で暮らす、幼馴染のソールとクリスティアン(ふたりともタイプの違う美少年)。思春期に差しかかり女の子に恋するソールを、応援しながらも複雑な表情で見つめるクリスティアン。2人とも家族との関係は良好とはいえず、お互いだけが心を許せる相手という感じですが、クリスティアンはそれ以上の別の想いをソールに抱き、大きな葛藤を抱えます。
この、繊細そうなクリスティアンの眼差しが、だんだん余裕がなくなって追い詰められていくところが切ない。まだインターネットも携帯もない時代で、ご近所はみんな知り合いで事情を知る間柄。ウワサはすぐに広まるし、同世代がたむろする店も1つ、大人が夜遊びする店も1つしかない。背伸びして遊びに行った先に母親が酒飲んで男と踊っているなんてホント嫌ですね。ものすごい閉塞感の中で、子どもも大人も常に危うい。そしてどこにも行けない息苦しさに満ちています。
ある事件によって2人の関係は大きく変わり、なんとも言えないもの悲しさで物語は閉じます。さいごに出てきた魚の映像、物語の中でひどくぞんざいに扱われていた魚なのですが、一旦死んだように見えて、生きて泳いでいく。それが、「それでも人生は続く」という暗喩のようで、希望とも絶望ともつかないものを感じました。
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