花日和 Hana-biyori

セクシー田中さん

芦原妃名子のコミック『セクシー田中さん』(小学舘)2巻まで電子で一気読みして満足度の高い日となりました。



可愛いのに劣等感が強くて人生を達観している23歳の派遣OL朱里(あかり)は、経理の一見地味なアラフォー田中さんのある秘密を知り惚れ込む。田中さんに憧れて自分の人生も正面から見据えることができるようなった朱里と、田中さんの、自分を大切に生きていこうという姿勢は見ていて好ましいし魅力的だ。

朱里と田中さんの交流がいい感じなのだが、朱里が合コンで知り合った36歳都銀の男・笙野が、田中さんに平気で「おばさん」「痛々しい」などと言う腹立たしい場面がちょくちょくある。それに朱里が怒って報復を考えるなどコメディ色が強くて楽しかった。

田中さんは、若さや可愛らしさ、友だちがいないことなど劣等感の塊で時折自虐的な発言もあるけれど、自分をしっかり持っている聡明な人だ。一方の朱里は、若さ可愛らしさは期限つきのもので、男性からちやほやされるのも「頭が悪そうでいいようにできそうと思われているから」と悟ってしまっている。それでも、田中さんと笙野のトラブルにも冷静に田中さんをフォローする優しさ賢さもある人だ。婚活中だけど、結婚にこだわらず、さりとて仕事にもこだわらず、やりたいように生きていくところを見守りたい。

世の中の女性蔑視や、女性を小さな箱に押し込めようとするあらゆるものにノーをつきつけ、もっと自分の好きなように自分の人生を生きていい、と女子たちを励ます話だと思った。

まだ完結していないこちら、田中さんが生き甲斐にしている活動ができなくなる展開で終わり、とにかく田中さんが心配!

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