アマプラで映画「フラガール」観ました。監督は李 相日。2007年の作品です。
松雪泰子と富司純子の威勢がいいのが楽しい映画でした。
もちろんラストのフラのシーンは圧巻で、蒼井優がんばったなあと。
廃れゆく炭鉱の街が起死回生の一手としてぶち上げたのが、東北のハワイ化。目玉は本格的なフラダンスショーだったが…。「常磐ハワイアンセンター」開業に賭ける人々を描く物語(もちろん事実をもとにしたフィクション)。
ダンス未経験の地元女子(蒼井優ほか)たちが集められ、東京から来たダンサーの平山まどか(松雪泰子)からすったもんだありつつフラダンス教えてもらうというコメディです。でもけっこう悲しい場面もありましたが。
これ、色々あってまどか先生が「辞めます!」と電車で去ろうとしたとき、駅の線路越しで女の子らがフラの仕草で先生に訴えかけるところがありました。
なんでも、フラの手の動きは手話の要素があり一つ一つに意味があるそうです。「私は、あなたを、心から、愛しています」というような(ウロ覚え)。
「先生!」と皆で叫ぶよりも、その手の動きを皆でやることで、まどか先生に思いが伝わるという場面ですね。
ドラマ『星降る夜に』でも踏切越しで告白ありましたし、むかし菅野美穂が聾者の役でドラマ(タイトル忘れた…)やっていたときも、たしかそんな場面がありました。
言葉に出さず、手の動きと表情のみで伝えると、より強い思い(というかお互いだけの世界)に感じてしまうから、映像的な見せ場に良いんでしょうねえ。
物理的な距離は遠いのに、心がぐっと近くなる感じ。