初期の着想からの企画書?に、「男女入れ替わりもの」に関する考察があり、これがたいへんおもしろかったですね。
男女入れ替わりのお話は、古くは平安時代の「とりかえばや物語」や、「転校生」を初めとして何度も作られ、今では陳腐ですらあります。私も数年前に田辺聖子訳のとりかえばや物語読んでその年のベストくらいに面白かったのを覚えてます。
で、新海監督としては、それは分かっているけれど、それでも男女入れ替わり物語の機能が持つ深み、面白さというものに言及していました。
時代によって変わってくる部分、たとえば平安時代なら産む性として描かれた女性、「転校生」辺りではまだ、男らしさ女らしさが殊更に強調され意味を持っていたこと。現代は、男女の入れ替わりがそれほど違和感を持たない時代かもしれない。
それでも、自分ではない誰か、ここではないどこか、になってみたい行ってみたい、憧れのようなものを抱く気持ちは誰にでもあるし、普遍的だろう。という説明…だったような。うろ覚えですいませんが、なるほどなど。
ファンタジーの基本のようなものかもしれませんね。
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