今回のエージェント青沼(朴璐美)は、どピンクの華やかなご衣装でまた素敵でした。リキ(石橋静河)に契約書を指し示す指先にはシルバーのネイルが光り、魔女感全開ってもんです。
原作より存在感があるというか、場を支配している感じがいたします。
初登場のセラピスト、ダイキ(森崎ウィン)のほうは、原作よりも若干爽やか好青年にみえました。
2人でラブホテルに行く場面の原作を読み返してみたんですけど。リキは代理母になる決意がまったく固まっていなくてグラグラしているんですね。
ダイキのこともけっこう冷静に観察しています。
ここでリキは、自分の身体が利用されるならと逆に「男を買う」という行動にでてみたわけですが。
かえって、愛を知らないまま出産する虚しさに打ちひしがれてしまいます。ドラマもほぼその通りで、石橋静河がリキの痛ましい葛藤をみごとに演じていて切なくなりました。
しかしここではやはり「男を買う」という行動に意味があるのでしょう。
ダイキに愛を感じたわけじゃない。けれど自分が選んで自分が買う。というのが、リキが自分を保つためには必要だったんじゃないでしょうか。