午前中は夫と近所をお散歩して、お昼は肉そぼろあんかけそうめんを作って食べて、午後はオンライン読書会に参加しました。
今回はテーマ「夏休み」でオススメ本などを紹介しあい。(条件は現在入手・視聴可能なコンテンツであること)
私はサガンの『悲しみよこんにちは』を13分くらい、下手なしゃべりで紹介してしまいました。なが。練習とかしとくべきであった。
●紹介されていた本
()内は、私が聞いた限りでの印象で書いた説明やコメントのメモ
『虫とけものと家族たち』ジェラルド・ダレル
(イギリス人の変わり者一家がギリシャのある島で過ごした5年間の日々を描く。父親のいない家庭でそこそこ裕福そうなのに何で生計を立てているかわからない。虫や小動物を愛するがゆえの自然描写がみごと。それだけに家に虫など持ち込み家族もたいへん)
『時計坂の家』高桜方子
(12歳の少女が一人でおじいさんの家に泊まりに行き、別の世界の扉が開かれる怖い話。「熾天使」など児童書でも容赦ない言葉遣いと怖さで、そういものが好きな人はハマるのでは。昭和42年の話)
『夏休みは輝く』池田晶子
(生命が生命として一番輝く季節、夏休みの永遠性を説く)
『テレビヴィジョン・シティ』長野まゆみ
(終わらない夏休みの輝きを描く。13歳の少年アナナスが"信用ならない語り手"で、一人称のくせに自己同一性を欠き読み手は翻弄される。深く読み込もうと思えば読めるSFっぽい話)
『悲しみよこんにちは』フランソワーズ・サガン
(紺碧の海が広がる南仏での、ブルジョアのヴァケーション!17歳の少女セシルが語る、プレイボーイのパパをめぐるある種の悲劇。繊細な心理描写と能天気なパパが見どころ)
『TUGUMI(つぐみ)』吉本ばなな
(我儘で病弱な美少女とのひと夏を描く切ない物語…的な文庫の裏表紙に書かれている紹介は全部ウソ!笑。美少女のはちゃめちゃぶりに周囲の人たちが振り回されるドタバタ劇。周りからするとどうでもいいことにエネルギーをかける、まちがった方向のめちゃくちゃさには憧れる面も)
どれも面白そうでしたが個人的には、『虫とけものと…』が読んでみたいと思ったかな。
つぐみは私も昔読みましたー。一時期よしもとばななをたくさん読んだ時期があります。懐かしい。
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そのほか、紹介作品候補や思いついていたものとしてはこんなタイトルがあがっていました。絶版がおおいのよ…。
『シカゴよりこわい町』リチャード・ペック
『グリーン・ノウの川』L.M.ボストン
『リビイが見た木の妖精』L.M.ボストン
『夏と花火と私の死体』乙一
『ぼくらは海へ』那須正幹
『避暑地の猫』宮本輝
『河童のクゥと夏休み』(映画)
『首飾り』雨森零
『君の名前で僕を呼んで』(映画)
『ツバメ号とアマゾン号』アーサー・ランサム
『やかまし村の子どもたち』A.リンドグレーン
夏は子どもがふだん出来ない体験をして成長する児童書が定番とか、生命が最も活気づく時期、といった話がでました。たしかに。
でも紫外線アレルギーで夏はまったく楽しめない、だから夏の話も読んでいないという方もいて、夏のイメージはそれぞれで違ってて体質も関係あるんだなあ、と思った次第です。
そのほか、ご欠席されましたが情報だけいただいたのが下記の映画
『バグダッド・カフェ』
『ヴェルヴィル・ランデブー』
わたくし、昔「バグダッド・カフェ」のビデオを間違って英語版レンタルしてしまい、全然意味わからんだったのでリベンジしようかしら。
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次回の課題書は伊坂幸太郎著『マリアビートル』です。
ブラッド・ピット主演で『ブレット・トレイン』として映画化されるそうです!わあ。