From はなみがわ学習塾

千葉市花見川区にある小さな塾です。
"地域の勉強部屋"を目指しています。

来年度、教科書が新しくなります。

2015-11-10 13:16:58 | 日記
昨日は、教材会社主催の情報セミナーに参加。
「自称 世界一教科書に詳しい男」とおっしゃられる講師の先生に、
来年度中学校で導入される新しい教科書がどのように変わるのか、聞いてきました。

ご存じの方もおられるかと思いますが、
小学校は今年度、中学校は来年度、教科書の小改訂です。

2012年「脱ゆとり」で教科書が大幅に厚くなりましたが、
今回の小改訂では、さらにちょっぴりページ数が増えます。
どのくらい増えるのかと言いますと、各教科8%ほどです。
ただし、理科においては15%増で、学ぶ内容は「ゆとり時代」に比べ2倍の量になるそうです。


それでは、今回の小改訂でなにがプラスされるのかと申しますと、
特に、新たに追加された単元などは特にないようなのですが、
各教科ともに、思考力・判断力・表現力を問うような問題や、
自分で問題を解くための手がかりや資料などが追加されたそうです。
つまり、生徒が自学自習するために使えるよう、教科書が「参考書化」したそうです。

自学自習というと聞こえはいいのですが、
ある程度は学校でやりますが、「あとはできる人だけ自分でやっておいてね~」という、
自己責任型の教科書なのです。
つまり、やる子はどんどんやりますが、そうでない子はおいていかれてしまい、
この教科書を使うことによって、今よりさらに格差がつくことが懸念されます。

あと、びっくりなのが、教科書によっては、
「保護者のみなさまへ」という、教科書をどう使うのか保護者へのアドバイスが記載された教科書もあるそうです。
(小学校でなく、中学校の教科書ですよ!)。
発展的な問題については、「すべての子どもが一律に学習する必要はありません」という文言が記載されおり、
「ぜひ、一緒に考えることの楽しさを味わってください」と結んでいます。
その問題を解くか解かぬかは、各家庭に委ねられており、
それを教えられない親は子供を落ちこぼれさせてしまうのかと、
なんとも家庭の教育力が試されているかのような教科書となっています。
もっとも、1億総活躍が求められる時代ですから、
子の教育においても親の活躍が今まで以上に求められるのかもしれません。

私などは、娘に教えているとどうも熱くなってしまい、
今でさえ、我が子の勉強をみるのは苦手です。
それなのに、思春期の娘と数学を学ぶなんて、どんなバトルになるのか、
今から考えただけで恐ろしいです。

同じようにお考えの方、
困ったときは、教育も「外注」です。
どうぞ、お子様を塾へ。