子夏曰く、「小人の過ちや必ず文る。」
〇読み しかいわく、「しょうじんのあやまちやかならずかざる。」
〇意味 子夏が言いました、「未熟な人は過ちをおかしたときにきっと飾り立てて言い訳をする。 」と。
これは、この『論語』つれづれ第一回に補足的に紹介したものですが、最近思うところ多く、再度掲載しました。
子夏は、孔子の門人です。孔子の特色ある十人の優れた門弟「孔門十哲」の一人で、『論語』によく登場する人物です。孔子の教えを受け継いで広めた一人でもあります。
〈小人〉という語は、『論語』では学問を積み人格を磨いて社会改良を目指す〈君子〉と比較されてよく出てきます。
今回取りあげた文に込められた意味は、君子は、自己の過ちを反省し、改めるべく努力するが、小人は自分の過ちをいろいろな言い訳で粉飾するものだというものです。
特に、君子であるべき社会のリーダー;為政者、経営者、学者などは、過ちに対し君子たるべき言動を行うべきではないでしょうか。小人たる未熟な身も少しでも成長すべく慎んで行きたいと思います。
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