須磨観光ハウス~花月と猫の物語

1937年(昭和12年)に神戸市迎賓館として誕生した須磨観光ハウス「花月」と猫ちゃんたちを応援するブログです。

クマちゃん家猫になる(4)

2021-08-21 11:24:34 | 猫の物語
2020年夏から秋にかけて、私の花月猫ボランティア活動は不定期でした。時々お客さんとして花月を訪れ、写真を撮り、ブログを書くことで、須磨観光ハウス花月の美味しい料理と、猫ちゃん達の暮らしぶりを知ってもらうことを目的に活動していました。

その夏にはコロナ籠りの自宅で長年共に過ごした愛猫や愛魚とのお別れが続き、ずっとその悲しみの渦中にあったのですが、初秋からは「少しずつ生活を立て直さないと往った命に申し訳ない」と思えるようになりました。たまに会うマネちゃんご夫妻や花月猫ちゃん達は、ありがたいことに、そんな私の立ち直りを助けてくれたんです。だからとても感謝しているんですよ。

秋には爽やかな青空や陽だまりに包まれて、20019年春生まれ1歳児の猫ちゃん達も、少し大人の花月猫ちゃん達もみんな元気でした。事件といえば、うし兄の独立に続き、ラビ、ウニ太郎、ブラック、ユキちゃん等々、1歳を越えたオス猫が次々と、山の中、谷、エリア周辺部への武者修行に出かけたことです。ま、猫男子たるもの一度は故郷を捨てる!かな。心配でしたが、自然の呼びかけに従った青年オス猫の決断を、人の力で止めることはできませんでした。

それ以外は穏やかな日常風景が写真に残っています。男の子達が一時いなくなったので、猫が減ったような気になりました。

ちょっと脱線しますが、武者修行の結果が気になりますよね。一年後2021年夏現在、うし兄以外は日常的に花月に戻ってくるようになりました。うし兄もご飯だけは食べに戻って来てますよ!ご心配なく!!
ユキちゃんも近くの谷でウロウロしていますが、ご飯は西エリアで食べています。ブラックも西エリア玄関前へ戻り、弟モフや甥コハルと仲良くしている姿を目にすることが増えました。ラビとウニ太郎がそれぞれの家庭?を持てたのは既にご報告済みですね!

今また、2歳にならないオス猫達、ニャン太、ニャン吉、ポコ、ビリーは修行中なんでしょう、時々しか会いません。1歳にならないボブは西エリアに、クロは東エリアに残っています。すみません~、家系図がないと皆さまにはもう意味不明の話ですね。登場猫が多すぎますね。ご容赦ください。

しかし!さらに脱線しますが、青春の終焉を迎えたはずのコハルとチビは仲良しこよし関係に復縁しました。いまだ武者修行の気配を見せません。ブラック兄に「危ないよ!」と止められているのかな?西エリア男組は仲良く夏を過ごしています。

本線に戻りますね。私が花月へ定期的に通い始めた時期は、ボブの妹、花ちゃん救出の頃なので、2020年11月後半でした。理由は冬の到来です。猫は元々寒さに弱い動物ですから山風谷風が強い場所、特に夜の寒さは堪えます。1週間に1、2回、寝床の段ボール箱に敷いた古着の間に使い捨てカイロを入れてあげたいと思いました。身を寄せ合って寒い冬を過ごす花月猫ちゃん達に、週に1日か2日、暖かい夜を過ごさせてあげたかったからなんです。

「猫のお世話は自分の鏡」・・・猫であっても、魚であっても、我が子であっても、人間が生き物をお世話や介護する時、自分の価値観、生活習慣、考え方が前面に出てきます。私は身体の弱い子供でしたので冬の寒さに敏感です。かたやマネちゃんはかつてフランスでプロスキーヤーとして活躍されていましたので、寒さなんて何ともない?・・・そう言えばマネちゃんは冬でもけっこう薄着ですね。料理長の年中半袖と双璧の忍耐力?。という理由で、猫の暖房についても、寒さに対する耐性と捉え方が全く違うんだと思います。

マネちゃんは元アスリート、食欲旺盛な方ですから「ひもじい思いだけは絶対にさせたくない」と常々言ってらっしゃいます。だからご飯はスタミナ食モリモリです。本当に人ってそれぞれなんですね。感覚も考え方も違うから、複数でお世話することに意味があるんだと思います。

さて、秋のクマちゃん。枯葉と一緒に撮った写真を見ると、まだ黒々と色艶があります。そして少し太っています。



たぶん、1歳を越えたクマちゃんは2020年の秋に妊娠したのでしょう。そして、残念ながら・・・妊娠出産に失敗してしまったのだと思われます。当時、花月へ行く機会が少なかった私には、全く気づかない出来事でした。

    
 枯葉とクマちゃん、晩秋にはまだ元気そうです。

この頃からクマちゃんは、料理長と副料理長に目をかけてもらえるようになりました。厨房から東エリアへ抜ける出入り口横のエアコン室外機の上に、ちょこんと陣取り、お二人が用事で出入りする姿を見るといつも、高く透き通った可愛い声でニャーニャーよく喋り、よく鳴いたんです。

クマちゃんは東エリアの「番頭さん」と呼ばれるようになりました。そこにはたぶん「せつない理由」があったのですが、クマちゃんの努力と、それに気づいてくれたお二人のおかげもあって、クマの身体はなんとか晩秋から冬にかけての時期を乗り越え、生き繋ぐことができたのだと思います。


 


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2 コメント

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Unknown (hanayukiay)
2021-08-21 20:03:48
蘭々さん、今晩は!クマちゃんを可愛いと思ってくださってありがとうございます!。人に可愛いと言われたことのない子です。生き物は皆そうなんでしょうが、認め合い、仲良くし、愛しあうところに絆が生まれ、表情も性格も変わっていくんだと思います。クマちゃんは目をかけてもらえることで愛される喜びが少し分かったんだと思います。これからまだ続きます。どうぞ最後までお付き合いください。
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Unknown (ranchi_nx)
2021-08-21 15:52:40
こんにちは(^^♪
クマちゃん、可愛いですね🥰
料理長と副料理長に目をかけてもらえて良かったです。
「せつない理由」・・
目頭が熱くなりました😢とってもクマちゃんが愛おしいです。
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