こんにちは、半次郎です。
今日から2月ですね。
早いものです。
しかし、2月とは思えないほどの陽気です。
今晩あたりから冷え込むようですが・・・。
さて、2月に因んで、こんな詩をご紹介します。
『浅き春に寄せて』 立原道造
今は 二月 たつたそれだけ
あたりには もう春がきこえてゐる
だけれども たつたそれだけ
昔むかしの 約束はもうのこらない
今は 二月 たつた一度だけ
夢のなかに ささやいて ひとはゐない
だけれども たつた一度だけ
その人は 私のために ほほゑんだ
さう! 花は またひらくであらう
さうして鳥は かならずに啼いて
人びとは春のなかに笑みかはすであらう
今は 二月 雪に面につづいた
私の みだれた足跡……それだけ
たつたそれだけ――わたしには……
青春時代のほろ苦い思い出が甦って来るようです。
夢の中に現れた人、一度だけ微笑んでくれた・・・。
いくつになっても忘れられないものがありますが、その頃の恋心は今でも懐かしく思い出します。
降り積もる雪の上を、歩いている『私』は、春を待つでもなく、いつまでも微笑んでくれたその人を想っているのでしょう。
その『私』の雪に残した足跡が乱れていたのは、恋を失くしたからなのか、それとも・・・。
『私』の心の中は分からないまでも、“若い心”をくすぐってくれる味わいのある詩だと思います。
今の若い人たちは、この詩をどのように受けとめるのでしょうか?
携帯電話やメールで直ぐにやり取りができるようになった今は、逆に、想いが膨らんでいくという機会を失っているのかも知れませんね。
便利になって、何をするにも速くできる世の中になりましたが、速すぎてもつまらないものだと、そんな風に感じた次第です。
特に、恋においては醗酵させる時間が必要なようですネ。
from 半次郎
今日から2月ですね。
早いものです。
しかし、2月とは思えないほどの陽気です。
今晩あたりから冷え込むようですが・・・。
さて、2月に因んで、こんな詩をご紹介します。
『浅き春に寄せて』 立原道造
今は 二月 たつたそれだけ
あたりには もう春がきこえてゐる
だけれども たつたそれだけ
昔むかしの 約束はもうのこらない
今は 二月 たつた一度だけ
夢のなかに ささやいて ひとはゐない
だけれども たつた一度だけ
その人は 私のために ほほゑんだ
さう! 花は またひらくであらう
さうして鳥は かならずに啼いて
人びとは春のなかに笑みかはすであらう
今は 二月 雪に面につづいた
私の みだれた足跡……それだけ
たつたそれだけ――わたしには……
青春時代のほろ苦い思い出が甦って来るようです。
夢の中に現れた人、一度だけ微笑んでくれた・・・。
いくつになっても忘れられないものがありますが、その頃の恋心は今でも懐かしく思い出します。
降り積もる雪の上を、歩いている『私』は、春を待つでもなく、いつまでも微笑んでくれたその人を想っているのでしょう。
その『私』の雪に残した足跡が乱れていたのは、恋を失くしたからなのか、それとも・・・。
『私』の心の中は分からないまでも、“若い心”をくすぐってくれる味わいのある詩だと思います。
今の若い人たちは、この詩をどのように受けとめるのでしょうか?
携帯電話やメールで直ぐにやり取りができるようになった今は、逆に、想いが膨らんでいくという機会を失っているのかも知れませんね。
便利になって、何をするにも速くできる世の中になりましたが、速すぎてもつまらないものだと、そんな風に感じた次第です。
特に、恋においては醗酵させる時間が必要なようですネ。
from 半次郎
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