半次郎の“だんごんがん”

要するに、居酒屋での会話ですね。
ただし、半次郎風のフレーバーがかかっています。
≪安心ブログ≫

せつなき恋・・・なのか?

2006年09月08日 12時23分38秒 | コラム
こんにちは、半次郎です。

昨日は朝方の雨で涼しい一日になると思い、上着を着て出たのですが、どうしてどうして、かなり蒸し暑くて閉口しました。

さて、山口県周南市の徳山工業高専で起きた女子学生殺害事件は、大方の予想通り加害者少年の自殺体が発見されました。
二人の間に何があったのかは、これで永遠に分からなくなった訳です。

被害者のご遺族も辛いでしょうが、加害者の遺族も辛いことと思います。
我が子を失った上に加害者の親としての負い目が残る訳ですから。

こういう事件の後には、いつもやるせない気持ちだけが残ります。
誰も救われる人がいないのですから。

不謹慎と言われるかも知れませんが、ふと、この詩が浮かんできました。


   『水辺月夜の歌』   詩/佐藤春夫

   せつなき恋をするゆゑに
   月かげさむく身にぞ沁む。
   もののあはれを知るゆゑに
   水のひかりぞなげかるる。
   身をうたかたとおもふとも
   うたかたならじわが思い。
   げにいやしかるわれながら
   うれひは清し、君ゆゑに。


人間って、好きになるとその人しか見えなくなり、相手の一挙手一投足が気になる生き物のようですね。
花ならば、風の吹くままであり、蝶や蜂の動きに任すしかないのですが…。

今回の事件も、根底には“せつなき恋”があったのではないかなぁ…、と邪推してしまいます。
どうしてそう考えたのかは自分でも分かりません。
ただ何となく、そんな思いがよぎったものですから…。

合掌!
                               from 半次郎


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