半次郎の“だんごんがん”

要するに、居酒屋での会話ですね。
ただし、半次郎風のフレーバーがかかっています。
≪安心ブログ≫

権兵衛さんの赤ちゃんのオタマジャクシは蛙の子!

2008年01月16日 13時37分11秒 | 音楽(・・・いろいろな“音”も)
こんにちは、半次郎です。

子どもの頃、良く歌った歌にこんなものがあります。

 オ~タマジャクシは蛙の子~
   ナマズの孫ではないわいナ~
   それが何より証拠には~
   やが~て手も出~る足も出る~

他愛のない歌ですがコミカルな歌詞と単純なメロディーで、子どもにとっては面白い歌でした。
歌詞を勝手に変えて歌うことも簡単なので、面白そうな言葉を挟んでは笑いを取ろうとしたものでした。

何年か後、この歌がこんな歌詞に変わっていました。

 権兵衛さんの赤ちゃんが風邪引いた~。
   権兵衛さんの赤ちゃんが風邪引いた~。
   権兵衛さんの赤ちゃんが風邪引いた~。
   そこ~で慌てて湿布した。

何と、オタマジャクシから人間に進化していたのです。

更にその後、この歌が米国の『リパブリック賛歌』という歌であることを知ったのですが、当時(高校生ぐらいか)は賛美歌か何かだと思っていました。
(賛歌というくらいですから…。)

…で、社会人になりかけの頃、半次郎の買ったジャズのレコードにこの曲が入っていて、オリジナルは全く別のタイトルであることを知りました。
曲のタイトルは『John Brown’s Body』 と言い、米国の民謡となっていたのです。

その時は、「なる程ね、賛美歌では無かったのね。」 という程度でしかありませんでしたが、最近、その歌詞の意味とこの曲が出来た経緯を知りました。

実は、このジョン・ブラウンという人は実在した人で、奴隷制度に断固反対を唱え、南北戦争で勇敢に闘い戦死したのだそうです。

歌詞の大意は、『ジョン・ブラウンの遺体は、ここに横たわっているが、その思想は今も生きて行進している。』 といった内容なのです。
“Body”とは亡骸だったのですね。

因みに、『リパブリック賛歌』は、その後、南北戦争の兵士達を讃える歌詞を付けたもので、言わば兵隊賛歌、戦争賛歌です。
決して賛美歌ではありません。

それでやっと理解出来ました。
それだから『リパブリック賛歌』の時は、勇猛で明るく演奏され、『John Brown’s Body』 の時はしっとりと演奏されるのですね。

改めて納得した半次郎でした。

しかし、奴隷解放運動の闘士の死を悼む歌が、遠い異国の地で子どもたちから『オタマジャクシ』 の歌として歌われるのですから、さぞや無念のことでしょう。

                               from 半次郎


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4 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんばんはです (`・ω・´) (せいや)
2008-01-16 22:27:05
アメリカの民謡だったのですか
知らなかったです。
小さい頃、アメリカの民謡とかを歌っていたのですね (^_^;)
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そうなのですか。 (吾亦紅)
2008-01-17 11:10:06
初め、おたまじゃくしを見たときは、<アレ?どう歌うのだったかな?>と思い、権兵衛さんの赤ちゃんが風邪引いた~で、アそうかと思い、読み進むうち、アメリカの民謡で、吃驚しました。
でも、その後のほうが、はるかに驚きです。
歌というのは、奏で様で、勇猛にも、しんみりともなるのですね。
日本では、子どもが遊びに歌ったのですね、私も。恐らく殆どの人が一度は歌っているでしょうね。
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せいやさんへ (半次郎)
2008-01-19 12:22:10
 コメント、ありがとうございます。

そうなんです、アメリカ民謡だったのです。
そうとは知らずに歌っていました。
それにしても日本の歌詞は誰が付けたのでしょうね?
随分、かけ離れた歌詞ですね。
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吾亦紅さんへ (半次郎)
2008-01-19 12:35:09
 コメント、ありがとうございます。

権兵衛さんの赤ちゃんが・・・の歌の方が有名ですからね。
歌い易いですし。
この誰もが一度は歌ったことのある歌が、実はアメリカの民謡だったのです。
フォークソングも民謡ですから驚くことはありませんが・・・。

歌(曲)はアレンジ次第で楽しくもなり悲しくもなるものなんですが、お遊びで楽しい曲調にしたり悲しい曲調にしている訳ではなかったのですね。
意外な意味が隠されていたようです。
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