半次郎の“だんごんがん”

要するに、居酒屋での会話ですね。
ただし、半次郎風のフレーバーがかかっています。
≪安心ブログ≫

母ひとり、小太り

2006年08月21日 12時33分16秒 | 詩・メルヘン
こんにちは、半次郎です。

暑いですね~。
本格的に夏が来たといった感じです。

宗 左近さんの選んだ詩集の中に、次の詩を見つけました。
最近、お盆に故郷に帰った半次郎には共鳴できるものがあります。

   ふるさとには (中島 和子)

   ふるさとには
   なんにも ない
   山と
   川と
   空のほかには
     だけど
     母さんが いる

   ふるさとには
   なんでも ある
   夢と
   友と
   思い出がある
     だけど
     母さんが いない


若い時には、ふるさとが時代遅れで疎ましかった。
ただ、母の元気な顔を見るため、また自分の顔を見せに帰っていただけでした。
今、この年齢になってふるさとに帰ると、懐かしい同級生が暖かく迎えてくれる。
若い頃、希望に満ちて、夢を語った“大地”がある。
遊んで学んだ海や山がある。
・・・だけど、一番会いたい母はもうそこにはいない。

ふるさとは、いつもやさしく待っていてくれたんだなと思う反面、
違う意味で、ふるさとが遠ざかっていくような気がします。

みんな、少なからずそんな風に思っているということが分かって、興味深い詩でした。
                               from 半次郎


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