こんにちは、半次郎です。
戦後初の大量殺人となった事件が、1948年の今日、帝国銀行椎名町支店で起きました。
保健所の職員を装い、銀行の窓口に来た犯人は、近所で流行した赤痢の予防薬と偽り青酸化合物を飲ませ、行員12名を殺害し、現金16万円と小切手を奪って逃走した事件は、帝銀事件として数々の書物が書かれ、マスコミにも夥しく取り上げられました。
その一番大きな理由は、手際の鮮やかさと、犯人として逮捕された平沢貞通さんが第一回公判から一貫して、自白は強要されたものだとして争うと言う、いわゆる冤罪事件であったからです。
そしてこのある意味、ものすごく明らかな冤罪事件が平沢氏の無実を証明する証拠がことごとく無視される形で、司法の手で刑が確定していくのです。
恐ろしいですね。
何らかの意図を持って為された犯行なのか、裏に蠢く組織がいるのかいないのか・・・?
全く解明されていません。
他にも冤罪事件は少なくありませんが、この事件は平沢氏が亡くなった翌年である、昨年の11月に、遺族の手で再審請求が行われています。
獄中死を遂げた平沢氏の無念さを思えば、法に関わる全ての人に、基本となる法の精神を改めて見つめ直して貰いたいと思います。
おそらく、今日がそれに適した日なのではないでしょうか。
From 半次郎
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