こんにちは、半次郎です。
巷では何度目かの“お笑い”ブームに沸いています。
一昨年あたりから、新しい“笑い”を目にする機会が増えました。
TV番組も多く、学園祭では人気のお笑いコンビが引っ張りだこです。
昨日、久し振りに見た『エンタの神様』で、桜塚やっくんがやった『鬼太郎とねずみ男』のネタは、娘の学園祭でやったネタでした。
やっくんにいじられる観客の質が、笑いの質を左右するようですね。
・・・して見ると、“観客も芸の一部”だってことですね。
さて、名人上手が相次いで物故し、寂寞感のあった落語界にも、少しずつ光が射し始めています。
落語や落語界に関する本、CD、DVDなどもたくさん出版されています。
落語好きな半次郎にとっては嬉しい限りです。
さてさて、今のお笑いブームの中心は落語以外の“ピン芸”と“コント”(あるいはコント風な漫才)です。
以前の、落語ブーム、漫才ブームとは少しずつ違ってきています。
芸人の質も変わってきて、以前はどこか風変わりな感じがありましたが、今は、賢い芸人が多くなってきているように感じます。
偏差値も高くなっているようで、“笑いの質”も変わり、今までより高度な笑いになっています。
ところが、TVは数秒の“単発ギャグ”を重要視します。
バラエティでは、手っ取り早く受ける行為が求められるからです。
・・・勢いだけがあれば事足りるようです。
TVと寄席(舞台)との大きな違いです。
こんな状態が続くと“芸”が育ちません。(・・・と思います。)
観客の反応を見ながら、何がいけなかったのかを反省する機会がなくなるからです。
TVで人気化している彼らには、芸がなくても普通に話しているだけで、数十分程度なら笑いもとれ、彼らのファンである客をそこそこ満足させられるでしょう。
しかし、そこには洒落もユーモアもウィットも粋さも・・・ありません。
ところが、そこそこ受けたことで、芸人側が満足してしまいます。
芸の力だと勘違いしてしまいます。
いや、“芸がなくても良い”と開き直ってしまうと言った方が合っているでしょう。
タレント化した若手芸人は、もう芸を育てようとは思わなくなるのではないでしょうか?
ですから、今の若手芸人には、自分達のホームグラウンドとしての芸の確立を、切にお願いしたいのです。
その才能を“芸”の方に向けてほしいのです。
ぜひ、関係者の皆様、彼らを未熟なまま使い捨てにするのではなく、じっくり芸を育てられるよう計らって下さい。
よろしくお願いします。
長~く“お笑い”を楽しみたいのです。
from 半次郎
※ 2006年4月11日に別ブログに掲載した記事に加筆修正し再掲したものです。
巷では何度目かの“お笑い”ブームに沸いています。
一昨年あたりから、新しい“笑い”を目にする機会が増えました。
TV番組も多く、学園祭では人気のお笑いコンビが引っ張りだこです。
昨日、久し振りに見た『エンタの神様』で、桜塚やっくんがやった『鬼太郎とねずみ男』のネタは、娘の学園祭でやったネタでした。
やっくんにいじられる観客の質が、笑いの質を左右するようですね。
・・・して見ると、“観客も芸の一部”だってことですね。
さて、名人上手が相次いで物故し、寂寞感のあった落語界にも、少しずつ光が射し始めています。
落語や落語界に関する本、CD、DVDなどもたくさん出版されています。
落語好きな半次郎にとっては嬉しい限りです。
さてさて、今のお笑いブームの中心は落語以外の“ピン芸”と“コント”(あるいはコント風な漫才)です。
以前の、落語ブーム、漫才ブームとは少しずつ違ってきています。
芸人の質も変わってきて、以前はどこか風変わりな感じがありましたが、今は、賢い芸人が多くなってきているように感じます。
偏差値も高くなっているようで、“笑いの質”も変わり、今までより高度な笑いになっています。
ところが、TVは数秒の“単発ギャグ”を重要視します。
バラエティでは、手っ取り早く受ける行為が求められるからです。
・・・勢いだけがあれば事足りるようです。
TVと寄席(舞台)との大きな違いです。
こんな状態が続くと“芸”が育ちません。(・・・と思います。)
観客の反応を見ながら、何がいけなかったのかを反省する機会がなくなるからです。
TVで人気化している彼らには、芸がなくても普通に話しているだけで、数十分程度なら笑いもとれ、彼らのファンである客をそこそこ満足させられるでしょう。
しかし、そこには洒落もユーモアもウィットも粋さも・・・ありません。
ところが、そこそこ受けたことで、芸人側が満足してしまいます。
芸の力だと勘違いしてしまいます。
いや、“芸がなくても良い”と開き直ってしまうと言った方が合っているでしょう。
タレント化した若手芸人は、もう芸を育てようとは思わなくなるのではないでしょうか?
ですから、今の若手芸人には、自分達のホームグラウンドとしての芸の確立を、切にお願いしたいのです。
その才能を“芸”の方に向けてほしいのです。
ぜひ、関係者の皆様、彼らを未熟なまま使い捨てにするのではなく、じっくり芸を育てられるよう計らって下さい。
よろしくお願いします。
長~く“お笑い”を楽しみたいのです。
from 半次郎
※ 2006年4月11日に別ブログに掲載した記事に加筆修正し再掲したものです。
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