在フィリピン日本国大使館からのメールです。
●フィリピン保健省は,フィリピン全土で麻疹が流行しており,今年に入り,少なくとも70名の死亡者を確認したと発表しました。
●同省は,死者の大半は4歳未満とみられるとしながら,予防接種を受けていない子供たちに,麻疹の予防接種を受けさせるよう,また早期治療と適切な管理を行うため,麻疹の発症が疑わしいは場合にはすぐに近隣の医療施設に受診するよう,注意を呼びかけています。
フィリピンにお住まいの皆様及び旅行者の皆様へ
在フィリピン日本国大使館
1 2月6日,保健省は,マニラ首都圏で麻疹の流行を宣言し,翌7日には,ルソン島地域,及び中部・東部ヴィサヤ地域の流行を宣言しました。また,他地域へも流行が拡大しているため,新規発症の監視体制を強化していますが,母親や介護者に対しても注意と警戒を呼びかけています。
2 さらに保健省は,2月11日,麻疹の感染により,少なくとも70人の死亡者(大半が4歳未満の子ども)を確認したことを発表しました。
3 麻疹は,ウィルスによって引き起こされる急性の伝染性の呼吸疾患です。感染経路は,空気感染,飛沫感染,接触感染等で,ヒトからヒトへ感染が伝播し,その感染力は非常に強く,感染すると,発熱,咳,鼻水といった風邪の症状や発しんが現れます。また,その合併症は,下痢,肺炎,中耳炎,脳炎等があり,1,000人に1人の割合で死亡する可能性もあると言われています。
4 つきましては,麻疹の予防接種を受けていない方,特に子どもについては,予防接種を受けることを検討してください。また,麻疹と思われる症状が発生した場合,すぐに近隣の医療機関で受診してください。
(参考)
○厚生労働省ホームページ:麻しんについて
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/measles/index.html
○フィリピン保健省ホームページ:
https://www.doh.gov.ph/node/16647
https://www.doh.gov.ph/node/16645