暑い。
熱くてチャーハンをすぐに食べられないから少し冷ます。
麦茶に氷もしこたま淹れてきた。
暑いから汗ふきタオルを使おう。
今まで使ってたタオルは絞れそうなくらい濡れてる。
あと少しで眠れるのに。
それまでの道のりが長い。
動く度に身体が腰が軋む。
そうだよな。
私も今年の11月で37歳。
もう若くないよな。
20代は2晩寝れなくても、結構平気だったりしたのに。
今は、若いつもりで動くと身体が悲鳴を上げる。
40歳が目の前。
意外に30代は結構、長いね。
20代はあっという間に過ぎて、30になったのに。
30は長い。
まぁ、周りが全部結婚出産して、子育て中なんだけど、私は今でも気楽な独り身。
これは私が、好きで選んだ道なんだよ。
私には人生の半分をかけて恋してる人がいる。
18年かな?
その人と結婚したい。その人の子供が欲しいし。
でも、その人Nは30歳年上で守る家庭がある。
今は定年退職して、自宅の農業に毎日汗を流してる。
私が結婚したいのはN1人。
Nの子供が欲しい。
他の人との恋愛とか考えられない。
ってかN以外の男性が異性に見れないの。
無意識にNと比べてしまってる。
しまいには、N以外に抱かれるときは体が反応しないから、目を閉じてNに抱かれてるって思い込む。
最低。
Nならこうする。
Nはこんな触り方しない。
Nはもっと優しい。
Nは…。
そんなんばっかり。
だから、他の男に興味が持てなくて異性として見れなくて、だから決めた。
一生涯独身で構わない。
生まれ変わったら彼の妻になりたい。
だから、この今の人生は全てNに捧げる。
それで来世が今より幸せならそれでいい。
Nのためならそれくらいなんでもない。
私は行き遅れじゃなくて、既に売約済。(笑)
この考えは、想いは、Nも知ってる。
「嬉しい。凄い嬉しいけど、普通に結婚してほしい。」
と言ってくれてる。
彼は私を遠ざけようとしてる。
でも、私とNは14年間別れて、互いの連絡も取らず、顔も合わせないでいた期間がある。
その間に、震災があった。
そして、Nは私の行方を7年以上ずっと探してくれてた。
私は、避難所へは行かないで親戚の家に世話になってたから、犠牲者名簿にも避難者リストにも名前は載ってない。
だから、付き合ってた当時のバイト先や私の地元に何回も足を運んで、手を尽くして探してくれてた。
だから、私が思い切って出した職場への手紙で存在を確信したから嬉しかったって。
無事で良かったって言ってくれた。
14年以上、互いに行方不明で音信不通だったけど、私の想いは通じたのかもしれない。
そんなふうに思えた。
そんな存在が居るのに、他の男に目が行かない。
これから先も多分好きになれる異性には出逢えないと思う。
若くないけど、気持ちだけは初めて会った時のまま。
私はこんなに好きになれる人に巡り会えたことに本当に感謝している。
私は生涯独身を選ぶ。
行き遅れだろうが、売れ残りだろうが構わない。
私は私の幸せを見つけて生きてるんだから。
私は今のままで充分に幸せなんだ。
Nがそばにいる。